交流は防災になるということ
こんばんなまらステ💙Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨
どないなっとんねん、今年は😱
昨日の地震で、Uターンラッシュが早まってるようで、道路も1月2日とは思えないくらい混雑していたようだけど、羽田も悲惨過ぎて。
昨日、どうして北陸に人が集まってる時期に天災が起きるんだろう、と書いたんだけど、
逆の見方もあって、若い人がたくさんいたからこそお年寄りが津波から逃げることができたと。
太平洋と日本海、なかんずく富山湾では全然津波の威力が違うということは差し引いても、今のところ震度7➕津波とは思えないくらい死者の数は少ない。
11年前の教訓が浸透していることもあるけれど、それを実行できるだけのリソースがあったと言えるのかもしれない。
で、あったとするのなら、観光その他で若い人が地方に行くことは、災害への対応力を強くする、とも言えるんじゃないか。
所謂限界集落というものがある。
実はこれ細々とした農業や年金収入といった何気ない生活してる限り支障ないんだけど、田植え・稲刈り・祭りが回らない。
元々農村部では田植えや稲刈りのときには学校も役所も工場も休みにして、地域みんなでそれを手伝っていた。
ゴールデンウィークはたまたま新憲法の施行と昭和天皇の誕生日、それに本来は矛盾してるけど太陽暦での端午の節句が近寄ってしまい、田植えの時期と近接したために、農民は田植えを、工員や事務員は余暇を過ごすために偶然とも意図的ともいえるかたちで生まれたもの。
ゴールデンウィークに観光需要の集中が起きる弊害が言われているひとつの理由として、農民の人口比率が減ったことが確実にある。
憲法記念日や昭和の日はずらせないけれど、こどもの日は太陰暦に合わせるべきだし、みどりの日もいらない。
その代わり、その地域における本来の田植え時期に合わせて平日5日間の休暇、実質的に9連休を都道府県よりもう少し小さなブロックごとで設ければ需要は分散できる。
シルヴァーウィークも同じことで収穫期に9連休をずらして設定させればいい。
話が少しズレたけど、兎に角限界集落というのは非日常への対応力がとても低い。
それは災害に対しても同じ。
限界集落でなくとも、政令指定都市クラスの都市圏と人口ピラミッドが特殊な沖縄を除けば、県庁所在地周辺と企業城下町以外は若い人が少ない。
北陸は製造業が盛んで、比較的若い人のいるところではあるけれど震源地の能登をはじめ若い人が少ないエリアも結構ある。
こういうエリアこそツーリズムにもっと力を入れてほしいと思う。
そしてそれは単に名所旧跡を消費するようなものではなく、地域の暮らしを体験できたり、地域の人と交流できるものであれば、来訪者と地域に縁が生まれていく。
こういう縁が農業における人手不足もそうだし、災害が起きたときの対応力にも繋がる。
東北の太平洋岸なんてホントそーなんだけど、震災後の復興ヴォランティアが徐々に地域との縁に繋がって、非日常に対する弾力性が生まれている。
この弾力性が震災の前からあればね。もっと多くの人が助かったはず。
こーゆー縁の連環を意図的にデザインして、いざ天災が起きたときに役に立つものにしていければいいんだけどさ。
なお、オーヴァーツーリズムは確実に災害に弱い。人の流れをマネジメントしなければダメ。
ツーリズムにおける需要のコントロールを考える際、防災という観点はほぼ出てこない。
だけど、これがテーマパークなりイヴェントなりでは、警察や消防と安全対策を綿密にやりとりする必要があり、人がたくさんやってくるということにおいてUSJやフジロックと京都の東山や鎌倉の長谷と何が違うんだい❓って話。
北陸でオーヴァーツーリズム気味なのは金沢と黒部立山かな。
両地において観光的な繁忙期ではなかったことは、今回における不幸中の幸いのひとつだろう。
適切な交流は災害への適応力を高める、というのは今後考えていきたいテーマのひとつ。
東日本大震災の前後で、コンクリートから人へに対して国土強靭化って話があったじゃん。
もちろんコンクリートでの強靭化も必要だったかもしれないけど、人による強靭化を考えるのは土木屋ではなくウチらだってことかな。
人を助けられるのはやっぱり人。だから交流が必要。
現場においてひとりでも多くの人が助かるよう動いたすべての人に拍手を送りたい。
それじゃあバイバイなまらステ💙厚沢部煮切でしたっ✨
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