地下天然水をどーやって売るのか
こんばんナマステ💛Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
静岡出張のために昨夜から前入りしてたんだけど、その最大の理由はサウナしきじに泊まりたいから。
んで、幸か不幸か昨夜から雨なので、朝からシェアバイク借りて動き回ることをやめてチェックアウトギリギリまでゆっくりしてた。
なので、サウナしきじって何でこんなに人気があるんだろう、ということを考える時間ができた。
地下天然水は本当に素晴らしいけどさ、浴場は街場の銭湯レヴェル。それにサーヴィスタイムで銭湯の倍、通常は3倍取ってるわけよ。
天然水や天然鉱泉、天然温泉の銭湯、スーパー銭湯だって全国にはいくらでもあるわけで。
並の経営者なら、スーパー銭湯的な改装で地下天然水を売っていく、と考えるだろう。
それはそれでお金がかかるし、差別化もしにくい。
その点ここは建物そのものはいじらず、やったことは以下のことくらいかな。
・サウナを熱くする
・地下天然水を浴びれるような冷たい水風呂をつくる
・風呂とサウナで薬草にこだわる
地下天然水を一番感じられるのは直接飲むことを除けば何かといえば、水風呂ということになる。
本当に売りたいのは水風呂なんだけど、うちの水風呂最高なんで来てください、って言っても人はなかなか寄り付かないだろう。
水風呂って単体で入るものは厳しいものがあるし、温冷浴というのもあるけれどサウナの後のほどは入ってらんないよね。
なので、結局はサウナとセットにするのが一番水風呂に入ってもらえるやり方ということになる。
なので、サウナを熱くするのと、薬草サウナを設置して他と差別化を図り、まずはサウナに入ってもらえるようにするわけ。
ブランディングも大切。
経営者は2代目で、初代の頃は「高松サウナ」といった。それを現経営者が「サウナしきじ」に改めた。高松もしきじ(敷地)もこの辺の地名だけど、サウナを頭に出すことでサウナなんだなってストレートにわかってもらいやすい。
薬草についても地下天然水やサウナの価値を高めるのに充分に役に立っている。
そこで思い出したのがこの店。
自分は同じ日本橋のよもだそば派なので、日本一ってのは認めないけどさ😝
でも、めちゃ美味いよここ。
鰹節の問屋さんがやってるんだけど、単なる鰹節とか鰹出汁を使って色んな料理、みたいな売り方したって今ほどは売れない。
あえて立ち食い蕎麦というカテゴリに絞り、オプションでおかかごはんがある。
そして蕎麦も自家製麺で手を抜いていない。
蕎麦をサウナ、おかかごはんを水風呂と考えればサウナしきじと似たようなマーケティングなんだよね。
「高松サウナ」からサウナしきじに替わった時にやったこととして、今でいう反社的な客を追い出したことと、タオルを頻繁に交換するようにしたことがあるのだという。
いかに商品のクオリティが高く、マーケティングに力を入れても、足元の安心感や清潔感が弱ければ意味がない。
現経営者は「高松サウナ」の常連客だったから、このままでは新規客が来なくなる、ということを肌で感じていたのだろう。
今となっては、外国人や日本の若者に多いファッションタトゥーを排除するのはどうなのか、という問題点はあるものの、この当時の施策としては正しい。
結果としてサウナ好きの芸能人がリコメンドするなどでバズり始めて今の聖地と呼ばれる状況があるけども、
客層は近隣の若い人が大半という感じで、決して観光地ではない。
マネジメントとマーケティングをしっかりやったおかげ。
いつかは老朽化で建て替えか大幅なリノヴェが必要だろうから、その時は露天で外気浴ができればもう何も言うことはない。
今夜は東京戻るけど、またしきじに泊まりたくなってきたなぁ。
またすぐに来ようっと🎶
それじゃあバイバイナマステ💛暑寒煮切でしたっ✨