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もと韓国人学校のポジショニング

こんばんナマステ💙Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

2021年に選抜高等学校野球大会、通称センバツ、あるいは春の甲子園に初出場して以降、毎回軽〜く話題にはなっていた京都国際高校の朝鮮語校歌。

今年はとうとう全国高等学校野球選手権大会、通称夏の甲子園の決勝戦までいってしまったことで多くの人がその校歌を目にして、大きく話題になっている。

尹大統領になって反日政策が終わってから日本側でもあまり聞かなくなってきた韓国キライ的なのから、

英語やフランス語の校歌の学校だってあるんだから朝鮮語だっていいじゃないか、ってものまで。

さっき道行く人からこんな会話が聴こえてきたんだよ。

「元は朝鮮学校だったんだけど、甲子園出たいから校名変えて」

これはあまりにも時系列を無視してるなぁと。

この学校の歩みを追っていくと、過酷な状況とそのなかでの選択が見えてくるので、一緒に見ていきたい。

まず、元は朝鮮学校というのは違和感あるけど間違ってるとも言えなくはない。

というのは当校が創立された1947年というのは大韓民国🇰🇷やカウンターパートである朝鮮民主主義人民共和国🇰🇵が建国された1948年より前であって、当校は京都朝鮮中学を名乗ったから。

だけど当初から南側にルーツを持つ家庭の子が通う学校であり、北朝鮮系の学校が閉鎖されたり、日本各地で迫害を受けるなかで東邦学院を経て京都韓国中学になる。

一般的に朝鮮学校とは北朝鮮系の学校を指すので、普通に考えたら先ほどの通行人の会話はやっぱり間違っている。

韓国系の学校は極めて少なく、いまは6校。長く続いてきたのは4校で東京に1つ、大阪に2つ、そして京都の当校。

京都は在日韓国人が人口比でいうと100人に1人ほどいて大阪に次いで多いんだけど、実際の人口はそこまで多くない。

それだけでなく韓国籍の人は選択肢も多様。

日本と敵対している北朝鮮籍の人はなかなか日本の学校には行きづらいし、もちろん欧米系の学校にも行きづらいので、どーしても自分達の学校が必要になる。

それに対して韓国籍の人は日本の学校にも行けるし、欧米系の学校にだって行ける。周りの日本人と同じように受験戦争をくぐり抜け、公務員以外なら何だってなれる。優秀な人は医者になることが多いと聞く。

京都と滋賀を合わせても母数が圧倒的に少ないうえに、その囲い込みも難しければ、学校経営は厳しい。

では学校を存続させていくにどーするか。

日本人を入れればいい。

そこで日本の高等学校である1条校になり、校名を今のものに改めたのが2003年。

さて、日本の私学経営においては何か尖ったものが必要になり、大抵の学校はそれを進学校かスポーツ強豪校に求める。

進学校としては朝鮮語・英語・日本語のトリリンガルを育成し、日韓両方の大学へ進学できる姿勢を整え、

スポーツ強豪校としては小さな校舎のリソースをブランド力の最も高い野球に集中させた。

1条校の認可を取る直前に硬式野球部を発足させたり、どー見ても野球部員のためにある高等部の男子のみが入れる寮を設けたりして、何年もかけたプロジェクトであることがわかる。

京都の野球強豪校といえば甲子園最多出場を誇る平安(現龍谷大平安)、それに宇治(現立命館宇治)、京都外大西、京都成章あたりかな。

しかし半世紀以上京都に夏の優勝旗を持ち帰ってきてはおらず、関西のなかではそこまでレヴェル高いとはいえないので、これならいけると思ったんだろう。

といっても甲子園に出るのにここから20年近くかかってるんだから、近年通信制の聞き慣れない高校が次から次へと甲子園に出てくる他県と比較したら甘くはなかったよね。

平安や宇治が有名私大の傘下に次々入って資金力を増したのも痛恨だったか。

それでも個々にはプロ野球へ行く選手が増えてきて、全国の野球少年の間では進学先の候補に入るようになり、そして2021年春以降は甲子園常連に。

甲子園に出たいから校名変えたとかそんな生優しい話じゃなくて、生き残るためには必死だってこと。

ちなみに男子生徒のほとんどが野球部員というデマが飛び交っているし、実際ホームページでも坊主頭の男子生徒がよく写っているけれど、よく見ればちゃんと髪を生やした男子生徒が楽しそうに海外研修に出かけたり、ロックバンドを組んでいる姿も見かける。彼らは中高一貫コースか進学コースの生徒であり、ほぼ野球部しかいないであろう総合コースとは無縁だろう。

一方で進学実績はなかなか芳しくはなく、日本だけでなく韓国の大学へ行く生徒も少ない。

それでも1学年40人ほどの小規模校であり、K-POPブームで朝鮮語を学びたいと考える女の子は集められてるんじゃないかな。

さて、日本人をまずまず集められている一方で、本来の主要顧客だったはずの在日韓国人は全体の3割弱だというから1学年につき10名程度しかいない。

それはここまでも書いてきている通り、在日韓国人は日本社会に溶け込んでおり、とくに京大や同志社、立命館といった京都の名門大学に行きたければ、当校を選ぼうとはなかなかしないだろうと。

でも、それだけじゃない理由がある。

実は京都や滋賀からでも充分通うことができる大阪府茨木市にコリア国際学園というコンペティターが存在する。

ここは姜尚中教授などの在日韓国人のエリート達が集まって創立し、在日韓国人の生徒達に対してエリート教育を行なうための学校であり、実際日韓、そして世界各国の大学に結構いい進学実績を叩き出している。

京都や滋賀の在日韓国人でも比較的裕福でエリート志向が強い家庭なら、自分の子を入れたいのはどう見てもこちら。

京都国際高校として再スタートを切ってから4年後にコリア国際学園が創立され、進学校としての道はこちらに奪われてしまったといえるだろう。

ということで現状はグローバル教育を一応掲げておきつつも、野球学校としての道を突き進むしかないというところ。

これだけ甲子園で勝ち進めば、野球を応援するのが好きな子が少しは受験して偏差値が上がるかもしれないけど。

そういう相乗効果に今は賭けている状況だろう。

んで、件の校歌について。これは速攻変えなきゃダメ。

韓国でいう日本海を指す東海(トンヘ)を「東の海」と和訳しているのは、別にそれでも意味が通る。

ただ韓國(ハングク)を韓日と訳しているのは意訳ではなく明確な誤訳であり、しかも今の学校の実態とも合っていない。

なぜ校名と一緒に変えなかったのか。

これは所謂嫌韓諸氏でなくとも怒り狂って当然のことだと思うよ。

そのときは韓日の学び舎じゃなくて、韓流の学び舎とした方がシャレが効いてていいと思うんだ。

というわけで明日これが流れるかどうかは知らないけれど、とりあえずお相手の関東第一。

ずっと西新宿五丁目と初台の間にある学校だと思ってたら江戸川区なの❓

高校野球に興味がなさすぎる自分💦

それじゃあバイバイナマステ💙暑寒煮切でしたっ✨



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