ヴィーガンとモンゴル🇲🇳〜獲物は自分で捜すもの
こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
草食女子の悲劇。
堺雅人ファンとしては久々に観たいドラマ。
まあリアルタイムでは観れないだろうからTVerってことになるけど、『半沢直樹2』みたいに出し惜しみしないでほしいところ。
二階堂ふみは『MOTHER』で病的な笑みを浮かべる役を見て、すごい女優が来たなと思った記憶がある。
世界的にはユダヤ教やモルモン教、インドでいえばジャイナ教やパールシー(ゾロアスター教)といった宗教的マイノリティには、仕事的に優秀な人が多いと言われるけど、ヴィーガンもそういうところがあるのかな。
日本では嗜好くらいにしか思われてないけど、英語ではヴィーガニズムと呼び、宗教などと並ぶ思想体系として扱われる。
殺生への嫌悪から肉食を禁ずるという流れは、ヴェーダ系宗教(ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教、シク教)と近いしね。
過激なヴィーガニストが肉屋を襲ったりするのは看過できないけれど、個人の信仰は尊重されなければいけないこと。
今回の報道に対するコメントを見てビックリしたのは、
「郷に入ったら郷に従え」みたいなのが結構あったこと。
もちろんローカルルールは尊重されなきゃいけないことだけど、ヴィーガン食が手に入らないなら肉を喰らえ、ってどんだけ酷いこと言ってるんだよ。
LGBTを否定する人達と同じようなものだよ、それ…
確かにモンゴルや中央アジアは肉と乳製品のオンパレードで我々でも1週間もいると、臓器が疲れてくる。
1ヶ月続けたら身体も現地仕様になるんだろーけど、そこに行き着くには壁はあるわね。
実際、ヴィーガニストにとっては苦戦する国であるのは間違いない。
元はといえばモンゴル帝国が台頭するまでインドの影響で東洋は菜食主義が浸透していたけれど、モンゴル帝国が勢力を伸ばすことで多くは肉食を取り戻した。
そこに乗り遅れたのは菜食の総本山であるインドと、モンゴルの手が伸ばしきれなかった日本と台湾だった。
ただインドはイスラーム王朝の侵攻、そしてムガール帝国によって肉食が台頭して、肉食と菜食が共存するようになった。
ということでモンゴルは肉食の総本山。
ただ、ヴィーガニストは世界のどこにでも数%ずつはいる。(英米は1割を超える)
したがってモンゴルにもいなくはない。
二階堂ふみが批判されるとすれば、モンゴルで肉を食べなかったことではなく、モンゴルにいるヴィーガニストから情報を収集しなかったり、もっといえば彼らと連帯しなかったこと。
それをせずに見知らぬ国で孤軍奮闘するのは愚かではある。
すべての人間は獲物は自分で捜さなきゃいけない。口に入れるものに対して強い信念を持っているなら尚更。
自分はインドで日本人が食べられるものと、日本でインド人が食べられるものの両方の情報を収集する立場だけど、このマッチングは本当に永遠の課題。
常に受け身なのに後で文句を言うというか。
こちらの力不足を痛感するところではあるけど、やはり旅行者自身がもっとアンテナを張ってほしいと思う。
旅行者も受け入れ側も能動的であるのが理想。
でもどちらかがそうでないなら、もう片方はより能動的でないと不幸が起きてしまう。
今回のことはまさにそれではないか。
若いうちに、世の中にはヴィーガンにとって生きにくい国もあるということを知れたのは良かったんじゃないかな。
凝り固まって、野菜を食べない国は野蛮だ、とか言い出したらもう終わりだよね。
マイノリティにカテゴライズされる立場の人がダイヴァーシティを尊重できていない事象をよく見かけるだけに。
それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨