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キムタクの岐阜ト

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

日曜日にキムタクこと木村拓哉氏がぎふ信長まつりに登場したことで、とんでもない人出だったことが話題になっているけれども、

まずは先日のソウル梨泰院🇰🇷における雑踏事故のようなことが起きなかったことを岐阜県警をはじめとした警備、並びに観客のスキルの高さを評価したい。

これはノウハウの積み重ねでもある。

ぎふ信長まつりは、今年の2日間計62万人は確かに突出してるものの、前回の2019年でも34万人を集めていて、その倍来るならどういうことが起きうるのか、というシミュレーションが極めてやりやすい。

岐阜では秋の信長まつりに対して春は道三まつりをやるんだけど、こちらは信長より多い38万人を集めている。

我々外の人間からすれば知名度は圧倒的に信長>道三だけど、岐阜の人にとっては斎藤道三の方が慣れ親しみがあるんだろうと思う。

キムタクだけでなく、3年ぶりの開催という要素も加わってのこの人出だけれども、地元の地銀シンクタンクは今年の来場者数を事前にほぼ当てている。大したもの。

県警や県庁、市役所なども、このようなシミュレーションに基づいての受け入れ態勢を練っていたということだよね。

素晴らしいのひと言に尽きるよ。

そして、確かに岐阜のダウンタウンにこれだけの人出があるのは異例だけれど、岐阜市全体で見れば長良川花火大会は例年80万人、つまり岐阜市の人口の倍が訪れる。

だから尚更シミュレーションはしやすかったわけ。

ここでちょっと考えたいことがある。

岐阜市の観光入込客数は2019年までほぼ年間650万人程度で推移している。

長良川花火大会、道三まつり、ぎふ信長まつりの例年の来場者数を足すとほぼ160万人になるから、岐阜市の観光客のおよそ4分の1はイヴェントに集中してしまっている。

東海圏の特徴なんだけど、普段は名古屋や豊田の衛星都市同士に有機的な結合がないけれども、祭りになると東海圏全体から破茶滅茶に人が来るのね。

イヴェントの爆発力は無視できないけれども、これではハレとケの差が激し過ぎる。

普段から恒常的に岐阜市へ人を集める施策がないと意味がないということをキムタクが教えてくれてるんだよ。

実際岐阜の街は県庁所在地とは思えないほど閑散としている。

この街の商業的な活性化も大きな課題ではあるけれど、ひとまず観光に絞ってもっと恒常的に人を集める方法を考えたい。

まず、岐阜市で一番観光客を集める伊奈波神社や

岐阜のシンボルといえる鵜飼など、

主要な観光スポットのほとんどが金華山・長良川エリアに集中している。

まずはこのエリアのブラッシュアップが必要なのだけど、このエリアはJR・名鉄の岐阜駅から離れており、駅から伊奈波神社でも歩いて30分以上かかる。長良川ならもっとだ。

このエリアが斎藤道三や織田信長が居した稲葉山~岐阜の城下町で、岐阜駅は中山道の宿場があった加納という町の近くに置かれている。

城下町に県庁や市役所が置かれ、路面電車が駅と城下町を結び、その間にあった柳ヶ瀬・徹明町というエリアが岐阜の商業地になるという典型的な日本の県庁所在地の構造なのだけど、岐阜市や岐阜県はこの構造を良く思っていなかった。

これからは車社会だ、という考えのもと、県庁を郊外に移転させ、路面電車の廃止を迫った。

美川憲一の柳ヶ瀬ブルースがリリースされたのは皮肉にも県庁が移転した1966年のことで、県庁の移転によって柳ヶ瀬が衰退し始めるのをヒット曲が延命させたと考えることができる。

そんなこんなで1988年には徹明町から城下町へ向かう路面電車が廃止になり、残った区間も2005年には廃止になった。

路面電車に対してまともなレーン確保を許さず、末期は車がガンガン軌道に入ってきてちゃんと走れなかった。というか走らせず廃線に追い込んだ。

ところがその後になって、公共交通が足りないと言い出し始めて、2010年には連節バスの清流ライナーが走り始め、朝夕のみとはいえバスレーンも設定された。

岐阜市型とかごちゃごちゃ言うのやめて、ちゃんと国際基準に則ったBRTを走らせてほしいもの。

つまり終日バスレーンをきちんと確保して、平均20km/h以上で走るようにすること。すぐ近くの名古屋市にある基幹バスを参考にすれば道の広い岐阜ではすぐにできるようになる。

別に連節バスである必要もなく、とりあえず清流ライナーとデザインを合わせた一般バスをたくさん走らせればいい。

そしてなんとかのひとつ覚えで今日もZipparを推す。

岐阜駅のペデストリアン=デッキから直接乗れるし岐阜にピッタリの乗り物だと思うよ。

その時はJR駅発着系統と名鉄駅発着系統に分けて、LEDを使って前者はオレンジ、後者は赤く発光すればわかりやすいじゃん。

とにかくBRTやZipparを駆使して、城下町エリアと岐阜駅の間にきちんと動線を確保してほしい。

城下町エリアそのものの魅力ももっと高める必要がある。

このエリアに必要なのは徹底的なリゾート化。

自然環境と歴史的建造物の保全に努め、ラグジュアリーなホテルやグランピングなどを充実させる。

岐阜のいけないところはミニ名古屋を目指して、地元の若者を名古屋に買い物に行かせないように目論むけど、チェーン店しか集まらずに結局悉く失敗していること。

別に都会が好きな人は行かせておけばいい。

そんなことよりも、逆開発で名古屋の人がホッとひと息つきに来れるエリアを目指した方が岐阜にお金が落ちる。

それと同時に2つ今後盛り上げていきたいエリアがある。

ひとつは岐阜駅周辺の礎になっている加納の宿場町を再生させること。

岐阜駅に近いので、城下町エリアと違って名古屋や滋賀などから気軽に訪れることができるのだから、ここをもっと充実させることで人を呼び込む仕掛けは創れそう。

もうひとつが岐阜大学周辺。

県庁所在地というと駅弁大学なんて呼ばれる国立大学があるわけだけど、いまそういうところはアジア諸国からの留学生が多く集まり、独特のコミュニティが形成されるケースが多い。

岐阜大学の近くにもモスクができ、ムスリムのコミュニティがある。

今日の記事はこれを参考にさせてもらっているのだけど、

そのなかでも市民からモスクの活用案が出ている。

岐阜大学にはムスリムだけでなく多種多様な人が集まっているわけで、そういったものを岐阜市の新たな観光戦略に組み込んでいけたら面白いよね。

インドでいうと岐阜大学はIITのグワーハーティー校と提携してるんだって。

ってことはさ、アッサムをはじめとしたインド北東部とのパイプがあるということになる。

タミルとかもう他でいくらでもやってるわけだから、岐阜市はセヴン=シスターズとの交流を深め、日本で唯一ミゾラム料理やマニプル料理が食べれるような街にしたらどうだい。

そんな岐阜大学も現在清流ライナーの行き先になっているところだから、BRTやZipparを整備して回遊性を持たせられる。

全体的な考えとして、ミニ名古屋を目指すのではなくて名古屋にない個性を打ち出し、そしてそれらを交通機関の整備で行きやすくする、ということに尽きる。

1日に3人増えれば1年で千人。京都のように人が来過ぎるのも問題だけど、それでもまずは人が来なきゃ何も始まらないからね。

バスレーンの完全確保のようにお金かからないことから始めてもいいんじゃないかな。

それじゃあバイバイナマステ❤️暑寒煮切でしたっ✨






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