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南東北(宮城県・福島県)ご当地麺28選

はじめに

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

ご当地カレーの探求から始まって、

横展開版のご当地麺シリーズ、北海道、北東北に次ぐ第3弾として宮城県・福島県のご当地麺をリストアップしていくよ。

ご当地麵の基準がこちら。

①穀類の粉で生地をつくり、細長く伸ばした料理

②産地ではなく文化を基準にする

③自然発生的に生まれ地元の人たちに愛されている料理でまちおこし、地産地消のために創作されたものでないこと

④単一の店舗、系譜、資本などで完結していないこと

⑤広く普及しすぎて地域性を失っていないもの

⑥郷土料理・ご当地グルメを単にくっつけた麺料理も除外


毎度のことながら著作権的に文字情報しかお届けできないものがあることはご了承いただきたく。

1.天ぷらラーメン、天ぷら中華@宮城県全域

宮城県も非常に天ぷらが載ったラーメンを出す店が多い。

2.磯ラーメン@宮城県三陸沿岸

八戸から続く磯ラーメンのフォーマットが宮城県に入ってもあり、宮城県では醬油スープのものの出てきて北海道との連関の弱さを感じる。

3.石巻焼きそば@宮城県石巻市

茶色い深蒸し麺に目玉焼きが載る。南三陸はこの麺のやきそばが主流。

4.涌谷焼きそば@宮城県遠田郡涌谷町

ラーメンのように「ナルト🍥もメンマもあるけれど」な焼きそば文化がある。カレーのとき挙げた卵とじのカツカレーもあるし、なんだか不思議な感性に包まれた町。

5.花そば@宮城県仙台市周辺

いわゆるたぬきそばが仙台周辺では花そばと呼ばれることがある。

6.冷やし中華@宮城県仙台市

東京神保町と並ぶ発祥の地というだけで味や食べ方の特徴は薄いけれど、元祖をはじめとして通年提供する店が多いという文化的な特色がある。

7.味噌ラーメン、辛味噌ラーメン@宮城県仙台市

北海道と山形の双方から影響を受けつつ、仙台味噌の伝統から味噌ラーメンを出す店が多く、山形県赤湯から伝わった辛味噌を融かして食べるラーメンもある。

8.マーボーやきそば@宮城県仙台市

某番組で仙台のソウルフードと紹介したら、そんなの知らないという仙台の人からの苦情が絶えなかったというけれど、提供店は多く根付いているのは事実。仙台は大都市であり価値観は多様だということ。

9.冷たい肉そば@宮城県仙台市

山形県河北町発祥だが、仙台への進出が激しくニューウェイヴの店が増えている。豚骨ラーメンにおける久留米と博多の関係といえるか。

10.村田焼きそば@宮城県柴田郡村田町

ひとつの名店の味が町中に広がったけれど、本家をはじめほとんどが閉店し残り1軒のみ。もやしやきそばと五目やきそばのみのシンプルなソースやきそば。五目も野菜のみ。

11.温麺@宮城県白石市

素麵の一種で、なめらかな口当たり。手延べ製法は稲庭うどんとの関連性も指摘される。夏はざる、冬はかけスタイルで通年食べられている。

12.マヨネーズ冷やし中華@福島県浜通り地域

東海地方では冷やし中華にマヨネーズをつけることがよく知られているけれど、山形県と並び浜通りでもそのような傾向があるという。

13.なみえ焼そば@福島県双葉郡浪江町

極太麺をラードで炒めるパワフルな焼きそば。原発事故で町民が離散、製麺所も疎開する惨事になったが、震災復興のシンボルとして町内外の人から応援され続けた。

14.三春そうめん@福島県田村郡三春町

滝桜で知られる藩都で、藩から幕府への献上品とされる手延べそうめん。白石温麵同様、稲庭うどんとの関連性が指摘される。明治期に廃業したが昭和期に復活させて今に至る。

15.郡山ブラック(黒中華)@福島県郡山市

醤油の色が濃いが、見た目とは裏腹に味は優しい。以前は黒中華と呼ばれていたが、富山ブラックの影響を受けて郡山ブラックの方が普及した。なぜか伝統的なラーメンを無視して豚骨ラーメンを流行らそうとした時代を経て近年ようやく日の目を浴びつつある。

16.白河そば@福島県白河市

白河藩主松平定信が冷害に強い蕎麦の栽培を奨励したことに端を発し、小さな皿に小分けして味変を楽しむ割子蕎麦スタイルが出雲と並び根付く。

17.白河ラーメン@福島県白河市

東北の伝統的なラーメンとしては唯一魚介を使わない。すべてではないが手打ち麺が主流となっていて、首都圏でも人気がある。

18.からしラーメン、からしタンメン@福島県白河市

薄味のスープに辛味噌を溶かしていくからしラーメンと、そこに野菜を入れたからしタンメンがあり、白河のもうひとつのご当地ラーメン。

19.高遠そば@福島県会津若松市

信州の高遠藩で育った保科正之が会津藩主となり、蕎麦文化を広めたとされる。高遠から伝わる辛味大根と焼き味噌での食べ方は次第に廃れていったがまだ残っている。

20.カレー焼きそば、カレーラーメン@福島県会津若松市

焼きそばにカレーを後掛け。さらにとんかつを載せる食べ方も普及。文化的に繋がっている新潟県のイタリアンとの関連性も指摘されている。カレーの後掛けはラーメン、チャーハンにも広まっている。

21.会津ラーメン@福島県会津若松市

後述する喜多方や野沢、会津坂下など会津のラーメン文化を総称していう場合もあるけど、通常は会津若松のラーメンを指し、喜多方ラーメンへの対抗意識が強い。特徴的には喜多方とあんまり変わらない。

22.冷やしラーメン@福島県河沼郡会津坂下町

山形とともに冷やしラーメンの文化があり、馬肉と並ぶ会津坂下のソウルフード。寒冷地だけど通年で提供される。

23.ねぎそば(高遠そば)@福島県南会津郡下郷町大内宿

会津若松と同様に高遠から伝わり、かつ端の代わりに葱で食べるスタイルが観光客に大人気。以前は高遠そばと呼ぶことが多かったけど、会津若松や高遠との差別化からなのかねぎそばの名称に統一されつつある。

24.裁ちそば@福島県南会津郡桧枝岐村

十割そばの生地を何枚か重ねて布を裁つように切る山人(やもーど)料理。小麦粉が手に入らず、生地を折ることができないところから生まれた。

25.喜多方ラーメン@福島県喜多方市

蔵の街を補完する観光資源として当時珍しかったご当地ラーメンを売り出したことで全国的知名度を得たけれど、ラーメン自体に特徴がそこまであるわけではない。ただ、対人口比でのラーメン店率は日本一を誇り、朝からラーメンを食べる文化もあり、蔵とラーメンの街であることは紛れもない事実。

26.喜多方焼きそば、炒めそば@福島県喜多方市

喜多方は実はラーメンだけじゃなく焼きそばも盛んで、ラーメン用の麺を使う店も多いほか、一部につゆだくスタイルで出す店もある。また、焼きそばではなく炒めそばの名で提供する店もあり喜多方にラーメンを持ち込んだ華人文化との関連があるかもしれない。ラーメンをハンバーガーとかピザにしてアッピールしようとしているけど、本当に売り出すべきグルメはこちらでしょ。

27.山都そば、水そば、塩そば@福島県喜多方市山都

蕎麦の実のなかでも内層部分を使った更科粉による十割蕎麦のため白い。水に入れた蕎麦を何もつけずに食べる水そばの発祥の地でもある。塩につけて食べる塩そばも根付くが、こちらは蕎麦本来の味と香りを楽しむというよりは漬物の残り汁がもったいないので蕎麦につけて食べた名残り。市町村合併により喜多方市はラーメンと山都蕎麦の二刀流となった。

28.野沢ラーメン@福島県耶麻郡西会津町野沢

札幌ラーメンブームが始まった以降なので自然発生ではないと思うものの、局地的に挽肉と野菜が入った味噌ラーメンが長い歴史を持つ。

おわりに

蕎麦どころはラーメンどころでもある、という感じのラインナップ。

素麺はあるけど饂飩がないのはちょっと寂しい。ひとつこれだ❕っての実はあったんだけど、提供店がひとつしかなく、家庭でも伝わってなさそうなので取り上げなかった。

ラーメンについては北東北のような塩系がなく、北海道からの影響の弱さを感じる。味噌は山形からの流れもあるからさ。

次回はそんな山形県、それと秋田県についてやっていくね。

それじゃあバイバイナマステ❤️暑寒煮切でしたっ✨

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