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「プロダクトオーナーのバランシング: ステークホルダーとチームの期待」

スクラムチームにおけるプロダクトオーナーはビジネスの肝になりますが、なかなか解説も少なく苦労しやすい責務だと感じています。私自身も数少ない経験ですが実践することもありましたし、アジャイルコーチとして支援することもあります。この中でよく見られた課題や悩み事をまとめておきます。また、その解決に使えそうな初期的な方法もいくつかまとめておきました。特に目新しいものではないですが、あるあるの言語化をしておきます。

ジレンマや誤解の例1: プロダクトオーナーはステークホルダーの要求にすぐに応えるべき

プロダクトオーナーの一つの役割は、ステークホルダーの要求を聞き、考え、それをプロダクトの方向性や優先順位に反映させることです。しかし、これにはステークホルダーからのプレッシャーが強い場合にはジレンマが発生しやすいです。すぐにステークホルダーの要求に応えることが、必ずしもプロダクトの成功につながるわけではないからです。

ステークホルダーからの要求は、プロダクトに対する様々な期待やニーズが反映されています。ですが、すべての要求が同じ重要度を持っているわけではありません。プロダクトオーナーは、要求の中で最も価値があると考えられるものにフォーカスし、優先順位を付けることが求められます。

表1: 要求の評価基準

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