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Re:Kazutaka Matsusaki, Kunihiro Kuroda - アジャイル未経験の部署とどう取り組んだ? 〜新チームと部署の垣根を超えて取り組む銀行システム開発 #RSGT2022

RSGT2022の "アジャイル未経験の部署とどう取り組んだ? 〜新チームと部署の垣根を超えて取り組む銀行システム開発" を試聴したのでその感想などをまとめておきます。あくまで個人的な感想です。セッションプロポーザルのアブストは次のようでした。

銀行組織、どういったイメージでしょうか?

古い、固い、つまらない、そういったイメージを持つ人が多いかと思います。
何を隠そう、私もそうでした。
実際に入社当初感じたのは、ザ・縦割り組織。

初対面でまず確認。役職は?何年入社?
出社したらまずは上席に挨拶。帰りももちろんご挨拶。
Webで入力したのに、なぜか同じ内容を紙に手書きでもう一度。え?!
堅実が一番!一番最初に挑戦?!いやいや、どこかに事例ができてからで…
上げればキリがないくらい昔ながらの日本の組織。
銀行の開発は?というと

外注オンリー。
大事なのは外注管理と、守りのIT。
すごい額とすごい年数の開発がいたって普通。

(ちょっと誇張気味ですが)さて、想像できるでしょうか?
そんな組織に内製アジャイル開発チームが立ち上がって3年半。

最初の2年くらいは、まずは自部署内での新規開発をメインに行っていました。
(ここの話はリンクのスライドで。)
そして、3年目に入ってから少し経った頃、これまで自部署メインで取り組んでいた開発を、
いよいよ他部署と協働の活動に広げていくことに。

さて、前述の通り、これまでの銀行開発。完全外注です。
当然、今回一緒に活動する他部署のメンバーも内製開発の経験はありません。
ましてや、アジャイル?!スクラム?!そんなものは完全に未知の世界。
やりたいことも、将来的に既存の業務を置き換えよう!
野望たっぷりな物語。
既存業務にもバリバリからみそうな難易度高めの案件。
さらに、開発チームも立ち上げたばかりの初々しいチーム。

もはや困難しか思い浮かびませんでした。
(これまではきっとこれを外注に出してとんでもない年月とお金をかけて実現しようとしたんでしょうね…)

とはいえ、
新しいことに挑戦!

自分たちの活動が今後の新しい世界を切り開いていく!
やりがいはたっぷりですよね。

そんな困難とやりがいに満ちたプロダクト開発。
これまでのスクラムマスター経験をどう活かし、どう取り組んだのか。

特に、協働部署と上手くやっていくためにどういうことを行ったのか、スクラムマスター視点ではここを中心にお話したいと思います。

さらに、社内・チームへの啓蒙活動も含め、今回は、開発メンバーを巻き込んでスクラムマスターと開発メンバーの2人でお伝えしたいと思います。
初めてスクラムを体験した開発メンバーの視点、

聞いてみたくありませんか?

まだまだ成長段階で、すごい人達がすごいことをやったという話ではありませんが、
レガシーの代表とも言えるような
銀行が挑戦しているのだから、自分たちもできるはず!

そういったことを感じてもらえるようなセッションにできればと思います。

https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2022/proposal/16140


ストーリーメモ

銀行に対するイメージ
スクラムを他部署にも
モブプログラミング
ATDD
リモートワーク
AWS
経験と振り返り
毎日のふりかえりと毎週のふりかえり
チーム分割
POと開発チームのコミュニケーション
銀行員の働き方
小さな案件での実験
POやステークホルダーも含めた1on1

ラーニングアウトカムについて

プロポーザルにはラーニングアウトカムが次のようにありました。

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