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初心者スクラムマスターが直面しやすい課題と軽減する工夫-チーム編-
スクラムチームが機能するために全力を尽くすスクラムマスターが直面やしやすい課題4つとそれらを軽減する工夫を紹介します。今回は認知心理学やあまり聞かないレトロスペクティブ手法なども登場してきます。
私自身も昔よく遭遇したり、いまでもアジャイルコーチとして遭遇したり、程度の差こそあれ近いものを身近にも見かけたりします。そのときに自分がアプローチすることもありますが、他の人がうまく対処していたこともありました。代表的なものをいくつかまとめましたので、ご参考になれば幸いです。
今回はチーム編となります。次回はマネージャー編を予定しています。
タイムボックスを守れない
スクラムでは、活動のほとんどがタイムボックスとして設定されています。しかし、スクラムに対して初心者である場合や、スクラムマスターが初心者であるようなチームではなかなかタイムボックスを守れません。スプリントのタイムボックスを遵守することが困難な場合、自分たちの最低限の規律をつくることが難しくなります。タスクの困難さや外部環境の変化などに規律を持たせることは難しい一方で、時間は誰にとっても客観的で平等であるため、この普遍さが高いところほど規律をつくっていきやすく、自分たちの行動の軸をつくっていきやすいからです。タイムボックスを守れないことが直接的な要因ではないにせよ、間接的にタスクの進行が遅れ、生産性が低下する可能性があります。
タイムボックスを守るトレーニングは、この問題に対する効果的な対策となります。スクラムマスターは、全てのチームメンバーと共に週に1時間、このトレーニングを行います。
トレーニングは次のようなスケジュールで行います。
タイムボックスの目的と今日着目するポイントの説明(15分): 最初に、タイムボックスの概念、その重要性、そして具体的な適用方法について概説します。これにより、チーム全体の理解と共有を深めます。
具体的なタイムボックスシナリオの適用練習(30分): 次に、実際のプロジェクトにおける具体的なシナリオに対して、タイムボックスをどのように適用するかを考える練習をします。この練習を通じて、チームは理論を実践に移す方法を学びます。
その週の実践から得た洞察の共有と討論(15分): 最後に、過去の週に行われた実際のタイムボックスの適用結果とその反省点を共有します。これにより、成功事例や改善点を学び、持続的な改善を促進します。
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