授業時数2
専科のもち時数は平均的に18から22時間と書きましたが、24時間、26時間という学校も増えてきているようです。
以前は24時間も珍しかった印象ですが26時間は初めて聞いてびっくりしました。
26って!?時間割フル空き時間なし!?ていうか時数消化できるの!?プラス校務分掌は?
と、所属する図工部でもざわつきました。
図工室を会議室に例えるならば
毎日入れ替え時間20分で、午前2本、午後1本のセミナーを行う。
内容の構想、資料の準備、会場準備、片付け、事後アンケート集計まで、
1人で。
お客は研修という名のもとに参加していて必ずしも主体的ではないので、もちろん盛り上げるところから!
さらに、それ以外の仕事も少なからずやりますよ!
という感じでしょうか。
いろいろ無理があるわけですが…。
専門性や教科の特性を無視して
週や年間の時数という数字でしかみてもらえない現実に
残念な気持ちになります。
私は今までに所属した図工部の先輩方や同僚の先生方にたくさんご指導をいただきました。
また忙しい中でも仕事に没頭できる時間も経て
様々な修羅場も乗り越えて、今に至ります。
図工専科として鍛えられる時期がありました。
失敗することは日々あり、勉強が足りないこと、アップデートしなければならないことも山ほどありますが、
図工の授業に関しては経験を活かして授業をコントロールできます。
子ども達の反応で、それなりの学びを提供できたなと報われる時もあります。
しかし、経験の浅い方だったらどうなるのでしょうか。
充分な授業準備もできず、他校に足を運んで勉強する機会も活かせず、
子ども達の学びを保証できず、忙殺され、
専科としてのモチベーション、授業の質を維持することは厳しいのではないでしょうか。
専科の時数が多くなりすぎること、これは教育の質に関わる問題だと感じています。