「 24歳、早朝コンビニアルバイト大作戦 」

「”過不足なし”って難しい」
本当にその通りだと、深くうなずいてしまう。
物足りなさ、不足感。過剰すぎる、重圧、抱えるものが多すぎる苦しさ。

ああこれが、ベストだ、過不足なく収まっている、とそう思えるタイミングはきっと来ない。
もしやってきたとしても、次の瞬間には過不足をどうしようもなく感じてしまうだろう。

私は「過剰」かもしれない。不足を凄く感じるがゆえの、過剰。
でも、過剰な人生を結構気に入っていたりする。

他者から与えられたり課される「過剰」ではなく、自ら課していく「過剰」。
自分の意志で「過剰」と思えるくらい己に与える何かがあるというのは、それはとても幸福なことだと思っている。
他者からの働きかけがなくとも、私は自らの力で「過剰」なほどに与えることができる。

自分を幸福にできるのは自分だけだ、と強く思う。
家族、恋人、友人、他者と触れ合うことで育まれる幸福ももちろんあると思っていて、それは私にとっても大切なものであるのは確かだ。
それでも、自分の心の細部の細部、細かな隙間までぴちっと潤してくれるのは、やっぱり自分なのではないだろうか。
少なくとも私はそう思っている。
なにより「幸福」というものを他人任せにしているなんて落ち着かない。まってられない。その前にさっさと自分を自分で幸せにしてやろう、っていう作戦。そうやって生きている。

そしてさらに欲張りな私は、「幸福」はもう今すぐに手に入れたい。まってられない。未来とか将来とか、ましてや「いつか」なんて、待ってられない。「今」がいい。今、幸福になりたいのだ。 

性分的にもこつこつ継続して、一つの大きな目標に向かって努力することが苦手だ。その道すがら、もっと魅力的で素敵な色んなものに出会うから、よそ見をしてしまう。寄り道して遠回りしてしまう。
何度も失敗を重ねて、いまやっと「諦め」を手に入れることができた。だから失敗もとても愛おしい。

いつかの大きな夢で幸福を味わうための「今」「今日」ではなくて、「今」、「今日」、感じられる「幸福」にどんどん飛び込んでいく生き方を私はすると決めた。

まずは自分にとっての確かな「幸福」を挙げて、それらを1日にちりばめていく。その通りに生きたら、私は立派な幸福人になってしまう。

朝二度寝したりダラダラせずに、しっかり起きて動き出す
情けないのだが、本当にこれが私の一番苦手なこと。
やりたいことが山ほどあるのに起き上がって、動き出すことが驚くほどに苦手。
そのために近所のコンビニで早朝3時間のアルバイトを始めた。
「私用」ではなく「仕事」だからこそ動き出せる。
もちろんお小遣い稼ぎにもなるけれど(資格取得の費用に充てるつもり)、このアルバイトは私にとっては、朝動き出すための「節」「メリハリ」「切っ掛け」。
週6~7回、短時間の勤務でも了承してくれた店長さんに本当に感謝している。
「早朝のコンビニバイト」この言葉だけだと前向きに受け取ってもらえないことも多いけれど、私にとっては一番の苦手の克服を助けてくれる本当に大切でありがたい存在。
24歳でコンビニアルバイトを始めるなんて想像もしていなかったな。
でもこれは自分を幸福にするための私の作戦。

文章を綴る
思考が好きで、学ぶのが好き。
そしてそれらをアウトプットしていきたいと強く思っている。
「持っている物を正しく使うことは、所有者の責任である」
夏目漱石がそんな言葉を残していて、言葉に出会った私はとてもハッとさせられた。
あれが欲しい、持ちたい、手に入れたい、そうやって必死になるけれど、いざ自分のものになるとその管理を怠ってしまってはないだろうか。せっかく私のもとにやってきたのにその扱いを蔑ろにしてしまっていないだろうか。
思考する責任。学ぶ責任。本を読む責任。言葉を迎える責任。
そう考えるのはやりすぎだろうか。
幼い頃から、本当に必要としている人に届ける過程に存在する「媒体」でありたい、となんとなく思ってきた。
もちろん学ぶこと、思考することでまずは自分が一つ救われるのは確かなのだけど、こんな素敵なものを私のもとでとどめておくことのもったいなさ、巡らせたいという思い。もっと必要としている人がいるのではないか、という思いがある。
だからこそ、こうやって文を綴ってアウトプットしていく。
この作業はまぎれもなく「幸福」を味わわせてくれる。

コンビニのアルバイトを終えたらそのまま文を2000字を目安に昨日のインプットを土台にして書ききることを日課にしている。

絵を描く
昔から絵を描くことが好きだった。知識もない、技術もない、ただただ好きなだけ。
その気持ちこそ何よりも大切なのに、何も生まないだなんて思ったのかすっかり今までなかったことにしていた。
簡単に持ち運びのできる小さな水彩絵の具セットを手に入れたことがきっかけで、ただ素直な「好き」って言う気持ちに数年の時を経て再会してしまった。
売るとか、仕事にするとか、一旦おいておいて、本当に素直に心の底から、絵を描いている瞬間は「幸せ」を感じるのだ。
しみじみと、深く深く、ただただ素直に幸せ。

毎日ポストカードサイズのイラストを午前中のうちに一枚描き切ることを目標にしている。

私の幸福になるための大作戦。他にもたくさんあるけれど、今日はここまで。


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