無題
一目惚れだった。
流暢に古今東西、ジャンルを問わず様々なトピックを話す君。
凄く魅力的で当時の私には眩しかった。
君の周囲にはいつも凄い人が沢山いて和気藹々した空間を醸成するカリスマ性があった。
隣には賢くて綺麗な彼女もいて、目が眩みそうだ。
愚鈍で頭が悪い私には入る隙間がない。
肥大化した自意識はやがて発芽し、何処かで誰か私のことを必要してくれる人がいないか、過剰なコミュニケーションで他者を傷つけ、貯金も無いのに美容整形に費やす。
中身が空っぽなことに薄々気づきながら、せめて見た目を褒めて欲しくて加工した自撮りをSNSにあげることがここ最近の行動。
見た目に関しては散々貶されたから、当時の私への報いでもあるけど。
中途半端な自覚があったせいなのか、性格の事を指摘されて、馬鹿の一つ覚えのように泣き叫んだけど。
もう全てにおいて私には愛を貰う資格も愛を与える仕方も分からない。
夏になるといつも鬱になるって言うとお前みたいな人が鬱と軽々しく使うなと怒られたので、代替として落ち込みモードと言うことにします。
プライベートも仕事もままならないから暫く落ち込みモードです。
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