無題

最近両親に頼れなくなってきている。
家庭内の会話は、介護の話や老後の資金の話などが話題の中心になってしまった。

もう一家団欒で、制度とか老いとか何のしがらみもない話をすることは今年の食事会が最後だなと感じてしまう。


20代半ばになったのに1人でろくに洗顔できない、片付けもできない、突然仕事に行けない日がくるのは卒業しないとな。

兄弟に頼れないし、ましてや他人に頼るなんて御法度だ。
自分が差し出せる能力があれば話は別だが、現状私は社会のお荷物になっている。

これからは若者が老人を支える時代なんて言われているけど、私は誰のことも支えられずに誰かに支えてほしいなんて傲慢なことをいつも考えている。

昔から家族以外との他者との関わりが苦手でどうしても嫌われたり、傷つけたりを繰り返してきた。
ずっと家に引きこもって家族(特に母親)と一生暮らしていきたいと10代の頃は漠然と思っていた。

20代になって、周囲の結婚や自立した話を聞くと私はきっと度を超えたマザコンだろう。
母と娘の関係性は複雑なもので、私が少しだけ社会性を身につけると手放しで喜んでくれると同時にいつか本当の大人になるんじゃないかって思うと寂しいと言われたこともある。

でも私は大人にならないから大丈夫だ。
きっといつまでも孤独を恐れた子羊は路頭に迷い貴女の元に帰ってくるから。

私には家があるが、親離れしないといけない。自立とはそういうものだ。

まだ1人で生きていく術がわからない。

私が年上の女性を好きになりやすいのも、第二の母の幻影を探しているのだろうか。

苦しい言い訳は辞めて一人で生きていかないとね。

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