高校2年生 将来
高校2年になって夏になった。早い。
いままでいろんなことを乗り越えた。
乗り越えたというか耐えてきた。
小4から中3までいじめに耐え、小6で親の喧嘩と別居に耐えて、中学は恋愛でも耐えた。
嫌なことばっかりで普通が分からなくなった。
頭がおかしいと思われ、親と精神科へ。
まあまあ大きい山奥の病院。私はそこの閉鎖病棟に自殺未遂と家出で2回入院になるのだ。
今もいつ入院になるか分からない。それはいつ
自分で命を絶つかわからないということ。
ただでさえ死にたいし辛いし苦しいのに、
これから楽しい行事がどんどん終わってく。
全部終わったら進路進路進路。
なりたいものなんて無いから何をすればいいのかわからない。やりたいことはあったけど親と先生に全て否定されるから夢を諦めかけている。
やりたいことは世間的にはあまりいい仕事ではなくて、偏見とかが多い仕事。
だから親や先生は否定するのか。
夢を普通の仕事に変えたら大人は笑顔になった。世間的に普通だと認められたから。
あぁ。私は世間体に負けたのだ。
世間体如きで諦める夢だったなら私は本当に
やりたい仕事ではなかったのだ。自分がこの先、生きていくことを想像すると自分に対して
吐き気がする。
今、私は体育館のじめじめした空気に閉じ込められよく分からない外部の先生の話を聞かされる。
興味のない仕事の話ばかり。ついでに進路は必ず親に相談とか言ってくるような人もいる。私は親の機嫌によるから言いにくいのに。というか、
熱中症のリスクがある中でいちいちパイプ椅子を並べさせて話を聞く必要はあるのだろうか?
この話を聞いて私は何者かになれるのだろうか?
こう思う自分がおかしいのか?
あーーお腹がグルグルしてくる。
学校にいると必ずお腹を下す。
特に集会がある時だ。お腹がグルグルしてきて
パニックになって息ができなくなる。
周りの人間みんな敵だから助けてとか言えないしどうしようも無いなあって思って我慢してる。
この後もまた私は手首にカミソリを当てる。
血を出して血を眺めて。これももう3年目。
右腕も左腕も気がついたらぼこぼこで醜くて、
自分で自分を壊していることに気が付けないまま
ここまで来てしまったんだ。自分に絶望する。
チャイムがなった。
手元には白紙のメモ用紙。私だけ白紙。
これから先私はどうすればいいのだろう。
ねえ先生、死んじゃいたい。