Clubhouseはフォロワー至上主義カスのマウント合戦場(面白い面もある)
も開始1週間でclubhouseに疲れた・・・
1.前提として、価値について
【価値の3分類】
①有用性としての価値:金、フォロワー数、視聴者数、再生数
②内面的な価値:嬉しい、楽しい、大好き!
③社会的な価値:社会が良くなってほしい、困っている人の助けになりたい!
私達が価値とするものを三分類したものが上記です。
価値のレーダーチャートが、有用(金)、内面(喜び)、社会(承認)の三軸で成り立っていると仮定してください。
今は資本主義なので当然①有用性としての価値が重視されている世の中です。大量生産大量消費時代に隆盛を誇ったのも①有用価値になります。
浜田省吾のマネーと言う歌を思い出してください。
「純白のメルセデス、プール付きのマンション、最高の女とベッドでドンペリニヨ~ン」。つまりこういう価値観は、価値のレーダーチャートで有用価値が突出してるとんがり三角形だと。
2.価値の重点変化
ところが、価値のレーダーチャートの三角形はこの10年~で急激に形を変えてきました。
有用価値は低下し、内面価値と社会価値が増大してきたのです。お金入らない、やりたい事をしたい、自分らしく生きたい。それが容認され始めています。そして経済やサービスも、価値の重点変化に合わせて変化してきました。
お金が全てだ!という世の中から、自分が楽しくて幸せなのが一番大事だよね、と変化してきた。良い世の中になってきたという事です。
3.優しいインターネット
そんな時代背景に、音声配信サービスでいち早く対応してきたのがstandfmというサービス。「優しいインターネット」を掲げる、あやたんさんがやってます。
では何が優しいのか?
それは、先ほどの価値の三軸で、有用価値でのマウントをとれない設計にしてある点です。有用価値マウントが出来るサービス設計は、人を疲弊させます。これは確実です。数値化して人との差が目に見えるとそこに勝敗が生まれます。テストの点数と同じです。
しかし、絵や歌みたいに、正解がないものは、勝敗が出ません。ある特定の観点から評価の上下が付く事はありますが、そういう事ではない。絵がうまい方が価値があるのかと言えば、画家の描いた上手い絵よりも、娘の描いたへたくそな絵の方が価値がある。となりますよね。
それは、内面価値の世界だからです。上下も勝敗もない。楽しめる事、嬉しく受け取れる事が重要です。
4.有用価値排除設計のstandfm
サービスから有用価値を排除するという設計はめちゃくちゃ勇気がいる事です。なぜなら、サービスユーザーを増やすためには、ユーザー同士を競い合わせて、もっともっととせかす事で、よりよいものを早く大量に作らせるというのが、基本だからです。競い合わせないと、怠けてやめてします。
なので、フォロワー数、再生数、ランキング、肩書マウント、など、競い合う要素を強くプッシュするのが一般的なアプリです。
standfmは、その武器を何故か全て放棄した。あほか!と思いましたがそうじゃない。
有用価値で競わせると人は疲弊する、楽しくなくなるからです。
それは、速くて辛いインターネットです。
そして、一番の武器と思われた有用性マウント設計を捨てたstandfmは、内面価値と社会価値を高める制度設計を次々に実装していく。
話したい事に集中できるよう、BGMを増やし、背景を事前に準備し、気張らず頑張らず、やりたいときにすぐ配信出来る設計。そしてライブ配信で相互コミュニケーションをとり、アーカイブで深いファンを作る。
ユーザー拡大のペースとしては遅いかもしれないが、質の高いコミュニティ形成に成功し、好循環が生まれてきている。
そしてその象徴的な現象が、standfmのダメな部分があると、なぜか文句を言わずにユーザーがなんとかそれを補おうと頑張るボランティアになってしまうところだ。良いサービス設計は、質の高いユーザーを育てる。
5.有用価値至上主義のclubhouse
clubhouseの日本上陸と感染拡大の勢いはすごかった。
近い将来、フェイスブックのようなITインフラの1つになりえるとすら感じる。このような巨大サービスが入ってきたら、IT界隈の人はすぐに飛びつき、3日くらい貪るようにやりこむ。そして頼まれてもないのに検証しまくる。私もその一人。
貪るようにclubhouseをやった結果、わかった事はめちゃくちゃ疲れるという事だった。ヤバイくらいつかれるし、時間が無駄になる。しかしそれを補うくらいに素晴らしい出会いや有益な時間がちょっとだけある。
なぜ疲れるのかといえば、このサービスの精度設計は有用価値至上主義設計となっている。
「セレブの会話の盗み聞き」
というキャッチコピーらしいが、そもそもセレブかどうかの判別が出来ないといけない。そのため、フォロワー数、ビジネス経歴マウント、bioマウントが横行する。
このような有用価値至上主義な精度設計を作ると、ユーザーはフォロワーを増やす事に価値を感じてしまう。たとえその人が普段はお金や肩書に興味のない人でもだ。みんながそれを価値だと言って必死で集めていると、それに価値があると思ってしまう。
最悪な制度設計だ。競い合わせれば、ユーザー拡大のペースはめちゃくちゃ早くなる、しかしユーザーの質は低くなり、疲れるサービスが出来上がる。
6.フォロワー数を増やす事に意味はあるのか
フォロワー数を増やす事には意味がある。結構大事だ。
なぜならフォロワー数は「錯覚資産」であり、自己紹介の重要なファクターだからだ。知らない人の自己紹介を見た時に、3つのポイント重要になる。
①権威性 ビジネスの肩書や学歴、キャリア
②錯覚資産 SNSフォロワー数など
③信頼性 継続して誠実にやっているのか、中身は有益か
人物判断の3ポイントの中にも②錯覚資産が入っている以上、フォロワー数は重要だし、獲得すべき武器なのだ。
個人事業主でD2Cで世界中に物を売りたい!とか、全国に顔を売って仕事をとるんだとか、youtube見て欲しいとか、目的があるなら、まだいい。
目的もなく、ただフォロワー数の獲得に価値があると思って必死になっている奴、気をつけろ!何をやっているかわからないのにフォロワーだけ集めて満足している奴は、これから詐欺を働こうとしているようにしか見えない。
相互フォロー部屋を主催している奴も、詐欺師量産装置だ。
彼らは有用価値至上主義の世界に生きている。前時代的だ。
7.Clubhouseを使えば楽しいが、Clubhouseに使われると疲弊する
サービスの制度設計は、ユーザーの動きを気づかない内に誘導している。そして皆が同じ動きをするようになっている。流れるプールみたいなものだ。
流れるプールに流されるのは楽だが、どこかのタイミングでプールを上がらないといけない。10時間流れ続けるとめちゃくちゃ疲れて体もしわしわになる。気を付けにといけない。
有用価値を第一としている人は、フォロワーや視聴者数の増加にコミットして頑張ればそれはそれで素晴らしい。但し、本当は内面価値を重視しているにも関わらず、なんだかわからないうちに有用価値合戦に巻き込まれてしまうと、とてもつらいことになる。勇気をだして、離脱してくれ。
フィードから相互フォロー部屋を全てhindにし、相互フォロー部屋の主と住人をブロックする事をおすすめする。
8.巨万の富で、有益価値至上主義のカスどもを札束でぶん殴って全員手下にしていきたい。
これからも頑張ります。