【心理学勉強】5 Ps Framework

こんにちは!イギリス大学院に進学中のtomoです😊

このnoteでは、社会人での大学院留学準備、イギリス大学院生活やヨーロッパ旅行について発信しています。

只今(12月10日)絶賛期末レポート中ということで、今回は授業課題の1つである「5 Ps Framework」について解説しようと思います!



5 Ps Frameworkとは

  • 使われる領域:臨床心理(Clinical Psychology)

  • 用途:対象となる人(Client)の困難を理解するため

「5 Ps Framework」とは、その名の通り5つのステップからなるフレームワークを通じて、患者さんの困難を特定するために使われるツールとなります



5つのステップ

「5 Ps Framework」は以下5つのステップから成り立っており、ある事柄(今回は「self-care」を使用)に関して、5つのフレームワークに当てはめて考えていくことで、その事柄に対する理解を深めることが目的です

  1. 問題の提示(Presenting problem)

  2. 素因の特定(Predisposing factors)

  3. 前兆要因の特定(Precipitating factors)

  4. 永続要因の特定(Perpetuating factors)

  5. 保護要因の特定(Protective factors)

どういうことだ・・・?となると思うので、それぞれの要素に関して「Self-care」を例として、詳しく説明していきます


1.問題の提示(Presenting problem)

現在生じている、カウンセリングにサポートを求めにきた”問題”に関して、考えや感情、問題などを記述します

◎例(self-care)
Self-careが欠如していることにより、常に疲労感・眠気が生じている。また、不安になりやすかったりネガティブな感情が生まれやすい


2.素因の特定(Predisposing factors)

何が問題に対する感受性を高めているのか、どんな要素がその問題の解決を妨害しているのかを記述します

◎例(self-care)
自身の性格特性上、「なんとかなる」と自分自身のケアを怠ってしまうため。負の感情と向き合うことが苦手なため


3.前兆要因の特定(Precipitating factors)

なぜ今、その問題に対処しようと考えたのか理由を記述します

◎例(self-care)
大学院の授業を通じて、将来のキャリア・自身の成長のために、Self-careを正しく学び、対処する必要があると感じたため。


4.永続要因の特定(Perpetuating factors)

どのような要素が、その問題を維持し続けているのかを記述します

◎例(self-care)
日々積み重なる宿題や期末のエッセイ、修論へのプレッシャーなど慢性的なストレスがかかる環境にいるため


5.保護要因の特定(Protective factors)

抱える問題に対処し、良い精神状態を維持するのに役立つ、患者さんの強み・リソース(家族/友人との関係含む)を記述します

◎例
悩みをすぐに打ち明けられる友達や家族がいる、散歩や音楽など自分自身をリラックスできる趣味がある


まとめ

「5 Ps Framework」の理解は進みましたでしょうか?

臨床領域に進まれる方はもちろん、日々の生活でも役立つ考え方だと思うのでぜひ実践してみてください😊

それでは引き続きレポートに励みます!

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