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夢の納豆ご飯スタンド
最近、おむすび権米衛をよく利用する。
出先の用事を済ませて別の用事に移動する合間の腹ごしらえとして実に丁度いい。コンビニのおにぎりだと2個ほど買って食べても全然腹持ちしないので買って食べても何だか損した気持ちにすらなるのだが、おむすび権米衛のおにぎりはちょうど両手でおにぎりの形を作った時のようなサイズ感で一つでもなかなかボリューミー。2個食べたら十分お腹いっぱいだ。どれも200円前後で買えるので1コインもかからずに満腹感を得ることが出来る。
おむすび権米衛には色んな味があるのだが、毎回買ってしまうのが塩麹納豆むすびだ。最初の頃は毎回どの組み合わせにしようか店頭で見て決めていたが、納豆むすびを買ってからは一個は必ず納豆にするようになった。買って移動しながら食べている時に、しまった、この後人と会うんだった!と思うけど毎回忘れて買ってしまう。そのくらい好きだ。
私は幼少期からずっと納豆ご飯が好きだ。特に小さい頃は好き嫌いが多くて食べられるものが少ない子供だったので、私の体はほとんど納豆ご飯と蕎麦とネギで出来ている。ハンバーグとかマヨネーズとか普通の子供が喜びそうなものも嫌いだったし、カレーライスやピザなども中に入ってる具がダメで、肉の塊がゴロゴロ入っているものや色んな野菜や肉が沢山トッピングしてあるものは食べられなかった。カレーであればライスとルーのみ、ピザならプレーンピザ、というように味の複雑なものを拒絶していた。本当に育てづらい子供だったと思う。親に感謝である。
私は今のところテイクアウトでしか利用していないが、おむすび権米衛ではイートインスペースもあり、店内で味噌汁と一緒におにぎりを食べることも出来る。
外であんまり時間もないからサッと済ましたいけど、それでも一つの食事として雑多な感じで終わらしたくない、という気持ちに対して米というのはとてもありがたい。
子供の頃は好き嫌いが多かったが、今ではスープカレー屋さんで24種類の野菜カレーを見るとトキメイてしまうぐらい、色んな具材が入ってる方がワクワクするようになった私だ。そのため、カレーでもハンバーガーでも牛丼でもパスタでも何でも美味しく食べられる訳ではあるが、何かこう短時間で掻っ込むメシ、となるとただでさえ乱暴な食事なのに、そこにジャンクさが加わってくると食事なのに気分が上がらないなと思ってしまう。特に最近お年頃のせいか、何か元気がないことも多いので、その気分に寄り添ってくれるのは米なのである。米で腹一杯になれば、とりあえずは元気になれる。
今のところ利用してないけれど(何故ならおむすび権米衛で買う時はサッと済ませなければならない時間が無い時だから!)、おむすび権米衛のイートインスペースは実に丁度いい!とテイクアウトを注文しながら強く思っている。
そして、駅前でさっと納豆ご飯を食べられるお店があれば良いのにな、とふと思った。
おにぎりで米欲を満たしても良いが、納豆ご飯でも米欲は満たせる。牛丼だと米欲は満たされない。牛丼は肉が強い。牛丼は肉欲を埋めてくる。お茶漬けでも米欲は満たされない。お茶漬けはサラサラしすぎている。ドンブリでかっ食らうようなアタック感が足りない。チャーハンはもう違う。チャーハンはチャーハンだ。納豆ご飯は納豆なくして成り立たないが、不思議と米欲を満たしてくれる。
駅前に納豆ご飯スタンドがあったら、私はそっちのイートインスペースでズビズバきめてしまうと思う。
納豆ご飯スタンド、かなり良いと思う。あらゆるモノの値段が上がり続けている昨今、スーパーで3個1パックでも90円弱の納豆である。お店で一杯300円で売っても十分利益は出るのではなかろうか。
また納豆ご飯はほとんど飲み物のようなものなので、5口ぐらいで食べ切ることが出来る。時代に合ったファストフードとも言える。
何より納豆ご飯は包容力が凄い。あれだけ主張が強そうに見えて、どんなトッピングとも喧嘩しない。何でも合う。
オーソドックスな卵・カツオ節・海苔・ネギはもちろん、ちりめんじゃこ・とろろ昆布・ごはんですよ・たくあん・キムチ・高菜などのご飯のお友から漬物は全部いけるし、シャケ・昆布・梅干し・明太子・肉そぼろ・ツナマヨなどおにぎりの具になるものも全部合うし、シソ・ミョウガ・オクラ・ショウガ・大根おろしなど薬味も、トマト・アボカド・チーズ・レタスなどタコスの具材でも何でもイケる。肉でも魚でも野菜でも調味料でも何でもイケる。納豆に合わない食材はない!
このようにベースの納豆ご飯に自分で好きなトッピングを追加できて、オリジナル納豆ご飯を作る店が駅前にあったらメチャクチャ行きたい。2、3種類のトッピングを乗せたところで、値段も450円にもいかないだろう。味噌汁付きで500円とかで食べられるかも知れない。
たまに贅沢でトッピングにマグロの刺身とか選んだりして。お刺身はちょっと値段張るだろうから、そうなってくると納豆ご飯というより爆弾丼じゃないかという声もあるけど、あくまでメインは納豆ご飯ということで。お刺身も常設トッピングというより数限定か季節限定ぐらいにしておくのが良いかも知れない。
一つ難点があるとすればニオイだ。納豆ご飯は自分で食べるには良いニオイだが、他人の食べてるのを見ると何だか異様に臭く感じる。ただ納豆のニオイはあのネバネバにあるので、かき混ぜる時にネバネバが他に飛び散らないように勢いをつけ過ぎないようにすることや、口にネバネバが残ったまま食事を終えないでしっかり水で口内を洗い流し口の周りを拭き取ってから店を出る。納豆に関するマナー、ナットリテラシーが試されてくる。
働く店員さんもネバネバのお皿を洗うのは大変そうではある。ただ、あのネバネバはスポンジの付いた泡で洗うと泡立ちが良くなってむしろ他の洗い物を洗うのにも便利なのだ。ネバネバにはそういう化学物質が含まれている。そんなことをロバートの馬場ちゃんがテレビで昔言っていたから間違いない。だからニオイさえ我慢すれば、納豆ご飯屋の水回りはむしろ綺麗に保たれるだろう。
食べる側にも働く側にもメリットしかない夢の納豆ご飯スタンド、何でないんだろうか。やはりクサイからだろうか。でもニンニクのように食後も口から漂ってくるようなニオイではない。クサイのはモノがある瞬間だけだ。だから納豆ご飯スタンドの中はクサイかも知れないけど、服にニオイがつくこともないから大丈夫。クサイのはみんな同じ。それぞれのマイ納豆ご飯をすする悦楽に浸っていれば関係ない。夢の納豆ご飯スタンド、いつかできたら良いな。
ウマメッシ。。。
— 山川恭平 KYOKYO (@higekaaaaan) November 27, 2024
俺ぁ最高の納豆ご飯が作れんのさ
どんぶりでよ。。 pic.twitter.com/9Fk5JloWZl