農業のIT化って結局なんなのよ?
つい先日友達から「農業のIT化って何するの!?」って質問されて
以下の記事をシェアしました。
【"光合成を即時計測 愛媛大が世界初"】
https://www.agrinews.co.jp/p48678.html?page=1
質問されて「確かに・・・わかりにくいよな・・・」
と感じたので簡単に説明してみましょう。
最近「農業のIT化」とか「スマートアグリ」とかいわれていますよね。
農業のIT化なんていうのは10年以上前から言われていたことなんですね。
農業のIT化っていうのは簡単にいうと、環境制御をもっと厳密に行ったり
して、野菜などの農作物の栽培を効率よく行おうっていう話なんですね。
「じゃあ環境制御をこれまでの農業は行っていなかったの!?」
という質問もでてきそうですね。
実際は、環境制御を行っていました。例えば、ビニールハウスの中の
温度制御です。ある一定以上の温度になったら、自動で窓が開くとかですね。
ひろい意味でいうとそれも農業のIT化ですよね。ひろい意味ですけど・・・
でもこれじゃあ、窓が開く時間とかセンサーの位置とかによって、温度の下がるor上がる
時間にロスが起こり、窓が開いたころには野菜の体調が悪くなっている
なんていうことがたくさん起こりますよね。
そこで、農家は考えたわけですね、「うーんもっと細かく、正確に環境制御をできないものか・・・」
そこででてくるものが、農業のIT化っていうものですね。
今までだったら、ハウスにいって温度計をみて「うーんあついなー、窓あけるか」
って具合に農家さんが判断して、手動で窓をあけていました。また、自動で窓が開くビニールハウス
の場合は設定温度を変えていたりしていました。
これの欠点はビニールハウスに直接出向いて行わなければならなかった。
だから、農家さんは常に農場にいて逐一温度計をチェックしにいく必要がありました。
上記の温度制御をスマホでできたり、友達の家のパソコンでできるようにしたのが
農業のIT化の一例ですね。
スマホで制御することを「スマートアグリ」とかいっていますが
それもIT化の一つです。
ここで農家以外の方々は
「え!?そんなことしかしていないの!?それでIT化っていっているの!?」
という風に感じたはず・・・
農業界からしたらそのレベルのIT化も革命的なことなのです。
農業のIT化っていうのはみなさんが思っているより高度なことはしていない!!
むしろなんで今までやらなかったの!?
って疑問に思うレベルなのです。
ということで、企業の皆様!!!
農業のIT化を武器に
どんどん農業に参入してください!!(法規制がありますが・・・)
ちなみに、その昔私が行っていた研究では温度や湿度の情報を
リアルタイムで計測して、そこからその時点の予想収量とか収益をだす
システムを構築していました。
結局、どんな高度な機器をもっていても
センサーを仕掛ける位置・時間に帰結するのですが・・・