マテリアリティポリシー(その2)
「1円くらい、いいじゃないか」
これについて、筆者はある実体験があります。
以前、アメリカに滞在していたとき、ガソリンスタンド併設のショップでドリンクを買いました。
おつりは1セント。
ところが、店員さんは1セントくれません。
ガムをくちゃくちゃかんで、やる気のなさそうなお姉さん。
「Change, please.」
というと、
「んんっ!?」
という表情をうかべて、
「ほれよっ」
と、1セントコインをトレーに落としました。
おつりを間違えていたわけではありません。
「1円くらい、いいじゃないか」
ということだったのだと思います。
これ、日本ではあり得ないですよね。
おつり1円もらって、いらないからレジ横の募金箱に入れることはあります。
しかし、店員が一方的に渡さないなんてことはありません。
このあたりの文化の違いも関係しているのだと思います。
基準価額に誤りがあった場合の責任について、日本では、
「1円くらい、いいじゃないか」
と言い難い状況が続いていました。