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基準価額の計算(その1)

投資信託の基準価額は誰が計算しているか、知っていますか?

運用会社と受託銀行が計算しています。


筆者は、運用業界に入るまで、運用会社が基準価額の計算をしていることを知りませんでした。

入社初日の夕刻、オフィスの奥まったところで何やら一生懸命作業している人たちを見かけ、
「何をされているんですか?」
と質問しました。

すると、たまたま傍にいたプロダクトヘッドに、
「〇〇君(筆者の名前)、ちょっと」
と言われ、別室に連れて行かれました。

「あの人たちはオペレーション部で、基準価額の計算をしているんだよ」
と言われたので、

「へー、基準価額の計算って、運用会社がするんですねー」
と返しました。

すると、軽く失笑され、

「〇〇君(筆者の名前)、君はまだ運用業界のこと知らないんだから、軽々しく話をしない方がいいよ」
と諭されました。


当時は「余計なこと言っちゃったかな」と思いましたが、今思い返すと、筆者の違和感はそれなりに的を射たものでした。(ただし、それを口にしていいかどうかは別問題orz)

運用会社が基準価額を算出するというのは、我が国独特の実務慣行なのです。


<参考資料>

投資信託のガバナンス懇談会 報告書「基準価額の算定についての考え方について」

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