#47「あなたに起きた、地味な奇跡を教えてください」
こんばんは。小李広・花栄です。(しょうりこう・かえい。こざかしいヤツ、ではなく、李広は、宋の時代よりもっと前の弓の達人。李広顔負けの達人!て意味だそうです。弓の名手。もはや神技。戦闘描写で負けた場面も不利になってる場面もなかった。でも、面白いヒトか?というとそうでもなかった気がする)
私に起きた奇跡の話をひとつ。ダメな方は、2020年の1/4の日記を参照してください。今日のは、それなりに素敵なほうです。
もう30年以上、大澤誉志幸さんの愛好者(ファン)をやっています。愛好者連合(ファンクラブ)には入ってないので、自分のことを「野良のファン」と呼んでるのですが……。とにかく、誰が何と言おうと、大好きな歌手です。
2019年の中秋の名月の頃。京都の植物園で、大澤さんが野外の無料・お月見歌唱演奏会(ライブね)をなさったんです。
ところがあいにく、その日は朝から雨。昼から小雨になったのですが、私が大阪のウチから出た時は、せっかくの野外なのに……と嘆きたくなるような、カサが必須の景気の悪い天気だったのです。
京都につくと、顔にパラリと雨が当たるくらい。まあ傘はいいか……と思いつつ、濡れて乾きつつある地面に、新聞紙をしいて座りました。前座さんの演奏を経て、大澤さんがいよいよ登場。顔にあたる小雨はなんだか止みそうで、高揚してきます。
1、2曲演奏して、「じゃあ、おなじみのあの曲を」的なお喋りの後……大澤さんと言えばあの曲!の(他にも名曲はもうほんと胸が張り裂けんばかりにある)「そして僕は途方に暮れる」の前奏が奏でられます。
そしてなんと。
♪ふざけあったあのリムジン 遠くなる 君の手で
のあたりで、、厚かった夜空の雲が切れていって…。
♪もうすぐ雨のハイウェイ 輝いた季節は
君の瞳に 何を映すのか
そして僕は途方に暮れる
の、サビで、夜空がぱちりと目を開けたみたいに、まん丸の黄金の月が、きれいにその姿を現したのでした!本当に会場がどよめいていました。
大澤さんはそのことに驚いたのかどうかわからないけど、演奏が終わった後、「出てるね~。……持ってるでしょ?オレ」と笑っていたのでした。
あの時の月のキレイさと、天空の配合は忘れません。当時かかっていた心理面談(心理カウンセリング)の先生に興奮して話したことも覚えています。
大澤さんがらみの奇跡は、あと2つ3つありますが、それはまた別の機会に。そして、なぜ、今日の記事がこんな内容だったかというと。
今日、仕事場で、地味な奇跡を起こしたからです。職がらみだし、書くにはちょっと時間が必要。しかし今日、確実に焦りと不安で、私は3歳ほど老けました。まだ口の中が苦いのです。