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極ボッチの久米島旅行記(ずっと雨)

こんちは。極ボッチです。
ボッチで久米島に行ってきたのでその旅行記(笑)を書いていこうと思います。それではどうぞ。


前日

明日の朝7時半に久米島行きの飛行機に乗らなくてはいけないのに、私の家から出るバスが那覇空港に着くのは朝8時らしい。
私はこの大学の立地と悪さと交通の便のの悪さに悪態をつきながらも、現実を受け止めるしかない。
そこで私は、今夜は空港の近くに住んでいる先輩の家に泊まることにしたのだが、先輩と連絡がつかなくなった。
家のチャイムを鳴らしても誰も出ず、電話をかけても繋がらない。
私のスマホの充電は10%を切り、雨も降り出した。
私は軽い絶望に浸りつつ街をウロウロするも、近隣の店は全て閉店直前であり、雨をしのげてスマホを充電できて暇を潰せるような場所は見当たらない。

残り5%になったスマホの地図アプリで検索をかけ、唯一引っかかった全ての条件に合う店がジョイフルだった。
ありがとうジョイフル。 ありがとうジョイフル。 ありがとうジョイフル。 こうして私はスマホの充電に成功し、オセロアイスとドリンクバーを注文した。 しかし相変わらず先輩と連絡が取れない。

こうなるともう空港に寝泊まりするしかないので、私は10時半まで先輩から連絡がなければ空港に行こうと思う。
既に前途多難な久米島の旅だがら行程を都度記していきたい。


なんと10時前に先輩から連絡が入り、家に泊めてもらえることになった。

ちなみに二か月前の先輩の家の様子がこれである。
流石に片付いていることを願う。

ずいぶん片付いていた。
ぎりぎり床で寝ることが出来そうだ。


一日目 午前

曇天であった。 とにかく曇天であった。
少し雲を突けば土砂降りの雨が降り出すのではないかと思うほどの曇天。
しかし私は行かなければならない。 チケットを買っているからだ。
私は泊まらせてもらった先輩を朝6時に叩き起こし、車を出させて空港に向かった。

無事に空港に到着した私は飛行機に乗り込み、数十分後には久米島に到着していた。
久米島は驚くほどの曇天であった。
まあ沖縄本島が曇天なら久米島も曇天だよなぁといった感じである。
私は空港を出て、とりあえずそこら辺をウロウロすることにした。


ウロウロしているとビーチについた。


ビーチにはヤドカリ以外誰もいなかったので、私はずんずん海に入った。
ずんずんずんずん深いところまで歩いて行き、気づけば腰の辺りまで水に浸かっていた。

海は冷たかった。
私は厭世的な気分になり、ここで沈んで消えたらどんなに良いかと思った。
そんな折、雨が降り出した。


私は先程までの嫌な気分を火急の問題(荷物が濡れちゃったら嫌だという問題)で上書きされた事に苛立ちつつも、入水せずに済んでほっとした。
そして私は荷物の中から折りたたみ傘を取り出し、ビーチをとことこ歩き出した。
雨が本降りになる前に食事と雨宿りができる場所を見つけなければ。


ビーチの端まで辿り着くと、豪勢なホテルがあった。
私はこのホテルのレストランで昼食をとることに決めたのだが、一つ問題があった。
いきなり海に入ったためズボンとパンツがびしょびしょだったのだ。
仕方なくホテルの裏手で着替えていたら、ホテルの人に見つかった。

下半身丸出しの不審者が職場の裏手にいたらどうするだろうか?
通報一択だろう。
しかし私を見つけたおじいさんは私を通報しなかった。
それどころかニコニコと笑いながら「着替えとき〜」と一言発してどこかに去っていった。
この島はおおらかだ。


私が無事に着替えを終えた途端、雨が本降りになった。
本降りどころか土砂降りである。
ホテルのレストランはまだ開店しておらず、私は雨の中で1時間待つことになった。
しかし受付のおじさんが気を使って早めにレストランを開けてくれたので、濡れずに済んだ。
この島は慈愛に満ちている。


昼食



一日目 午後

私は探検好きである。
行ったことのないところや行くのに難易度が高い場所を見つけると、行かずにはいられなくなってしまう。
そして私は見つけてしまった。


一着島…干潮の時にのみ渡ることのできる離れ小島である。
遠目でもわかる美しい地形を近くで見たい、島の内部がどうなっているのか見たい。
私はその欲求の赴くまま行動した。
つまり正面から突き進んだ。
その時は干潮ではなかったので、ズボンを捲って靴下を脱ぎ、意気揚々と一着島に向かったのだ。


島は想像より遥かに大きく、遥かに危険だった。
サンゴが固まってできた岩場は滑りやすく壊れやすい上に尖っていて、足を滑らせれば流血は必至。


ウミガメの死体も転がっていた。
私はサンダルを履き、傘を差したままこの島に来たことを心底後悔した。


そんな中、私は破壊された建造物の跡を発見した。
殆どの写真が手ブレでまともに見られたものではないが、1枚だけ鉄骨がばっちり写っている写真があったので載せる。
見ての通り、完全に人工物だ。
私は一着島についてネットで調べたが、そういった記述は一切見られなかった。 大戦の遺物だろうか。


2時間程経ち、私は違和感に気づいた。 水面が上昇している。
一瞬地球温暖化の影響かと思ったが、どうも違うらしい。
私は探検に夢中になって潮の満ち引きの事をすっかり忘れていたのだ。


半泣きで陸地に戻った頃には、私のズボンはびしょびしょになっていた。
替えはない。



そして今、私は居酒屋でこの文章を書いている。 今日はかなり疲れた。
明日はも〜っといい日になるよね、ハム太郎!



二日目 午前


チェックアウトの5分前に目が覚めた。
めちゃくちゃ急いで荷物をまとめ、ギリギリ時間をオーバーせずにホテルから出ることに成功。
今日も久米島は雨、 幸先BADだが頑張っていこう。

頑張っていこうと言ったものの、体が動かない。
朝の四時までTwitterをいじっていたので睡眠時間が足りてないようだ。
あと筋肉痛がやばい。
健康アプリによると昨日17km歩いたらしいので 、そのせいだろう。
普段家から一歩も出ない人間がはっちゃけると筋肉痛になる。
覚えておこう。


二日目 午後


結局昼過ぎまで公園でTwitterを見ていた。
昨日との充実度の乖離が激しい。
これでは不味いと思い、元気を出して500m先のラーメン屋に到着。
腹ごしらえを済ませたので、 次はホタル館に行こうと思う。

ホタル館に行こうと思うと言ったものの、体が動かない。
しゃあないので海の横の公園でTwitterを見ていた。
そうこうしていると帰りの飛行機の時間が迫ってきた。
また何キロも歩いて空港に行くのは絶っっっっっっ対に嫌なのでバス停を探しに行く。

調べたところバスは当分来ないらしく、それまではTwitterでも見ながら過ごそうと思う。
飛行機に乗れるか乗れないかのギリギリを攻めるバスに乗りたいのだが、沖縄のバスは普通に1時間遅延したりするので超絶恐怖に震えている。
まあどうにかなるだろう。


どうにかなった。 本島に帰ろう。
今日はびっくりするくらい何もしなかった。二日目は記事にしなくてもよかったかもしれない。発狂しそうだ。

それではさようなら。


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