‶社員第一主義”の落とし穴(㊟←これで上手くいっている社長は読まないでください…)
社員の幸せより、大切なこと
かつては多くの会社が、
「お客様第一主義」を掲げていたけれど、
近頃は、
「社員第一主義」=社員のしあわせ第一 が、
意識されるようになってきた。
~会社は、利益を追求するためではなく、社員の幸せのためにある。
そもそも自分のところの社員が
しあわせでなかったら、
本当にいい仕事なんかできないし、
お客様の満足につながらないでしょ?
社員を大切にすることが、
社員の幸せ → お客様の幸せ→ 社会の幸せ
に、つながる ~
全く、その通りだと思う。
おそらく、世の社長さん方で、
社員の幸せを願わない人は、いないと思う。
「うちの会社に入って、本当によかった」と
社員に思ってもらえるような会社にしよう、と、
みんな、考えていると思う。
けれど、
そうは思っているんだけど、
社員がなかなか定着しない・・・
社員がなかなか育たない・・・
しばしば社員とトラブルになる・・・
なぜか社員が離れていってしまう・・・
という社長さんに、
お伝えしたいこと・・・
それは・・・
社員を大切にする前に、
まずは、
あなた(社長)自身を、大切にしてほしいんです。
上手くいかない社長の特徴
約20年、
社会保険労務士として、
色々な社長に出会い、
色んな会社を見たり聞いたりしてきたけれど、
社員との関係がうまくいかない社長さんは、
自分自身の中に、
つらい思いを抱えていることが多いように思う。
そして、
そのつらさに、
自分自身で気付いていないために、
うまくいかない状況を、引き起こしてしまっている・・・・
なぜ、
そう思かというと、
自分がそうだったから。
社労士という、
職場の‶人″に関する専門家であるにもかかわらず、
自分の事務所で、
スタッフとは、ことごとくうまくいかなかった。
(笑えない話・・・)
後になってわかったのだけど、
私は、
両親との関係が原因で、
ちゃんとできる自分は〇
できない自分は ×
と、無意識のうちに思いこんでしまっていた。
できない自分を受け容れられなくて、
がんばり続けてしまった。
「経営者なんだから、
ちゃんとしていないといけない
社員の見本にならないといけない
できない、なんて言えない
わからない、なんて言えない
社員の前で弱音なんか吐けない
(第一、自分がそんな姿みせちゃったら、
社員は不安になるでしょ!)・・・」
そんな感じで、走り続けていた。
でも、その時は、
「つらい」、なんて、思わないんだよね。
だって、
経営者なんだから、
がんばるのは当たり前。
周りの経営者仲間もそうだし、
自分にとっては、至極、「普通」の感覚なので。
でも・・・、
セミナーを受けたり、
仲間からのフィードバックをもらったりして、
実は、自分が、「つらかった」ってことに
よーやく、気が付いた。
よーやく、
どんだけ、
自分が、スタッフの前で、
かっこ悪いところをみせちゃいけないと
無意識に思っていて、きつかったか、気が付いた。
何も、そんなに、
自分を守らなくても、自分をつくらなくても
よかったのに。
(しかし、今となっては
アフターフェスティバル(後の祭り (^^; )だ・・・)
世の社長さん方は、
いつもとってもがんばっているから、
つらい、きつい、苦しい・・・なんて、
感じる事すらないかもしれないけれど、
ちょっと立ち止まって、
‶自分の心さん″を
のぞいてみてほしいと思う。
そして、
もし、「つらさ」に気付いたら、
ばんそうこうを貼るように、
いたわってあげられたら、
肩の力が抜けるんじゃないかなあ・・・
~ おまけ(ご参考までに)~
男はつらいよ、に出てくる、寅さんの隣人、
‶タコ社長″を、見習おう!?
彼は、
「あ~、つらいなあ。
中小企業の経営者の気持ちなんて、お前なんかに
わかってたまるか」
「中小企業の経営者なんて、いいことねえよ・・・」
etc. と、
いつも弱音や愚痴を吐いている。
でも、
社員に逃げられるどころか、
逆に、みんなに助けてもらえるんだよね。
社長だって、弱音、吐いていいんだよ。
できないこと、あったって、
頼りないところがあったって、
いいんだよね、と、教えてくれているような気がする。