綱渡り状態の生活が崩れるとき~其の3
施設入所のタイミングって?
「一般的には、どういうタイミングで、
高齢になった親を施設に入所させる、という
判断をするものなんだろう・・・」
・・・以前の私は、わからなかった。
身体機能や認知機能が衰えながらも、
父母が、基本的には2人で、過ごすことができていたので。
(ぎりぎりではあるが(^^; ・・・)
しかし、
「あー、なるほど、そういうことなのかもしれない」と
思った。
それは、2つ、ある。
まず1つ目。
つまり
父は
2年前に、数週間入院したのをきっかけに、
退院後、自宅に戻ってからも、紙パンツを使うようになった。
自力でトイレに行けないわけではなかったが、
以前から脊柱管狭窄症で、足がふらふら。
壁や、家具なんかを伝い歩きして生活していた。
退院後も、ふらふら伝い歩きはできたが、
トイレまで、間に合わないこともありそうだったので、
紙パンツを使うことにした。
それから約2年、紙パンツ生活(^^; でも、
それなりに生活の質は保たれていた(と、思う)。
紙パンツにしたものの・・・
しかし、
ここにきてしばしば、トイレの失敗が多くなった。
紙パンツをはいているのに、
寝室→トイレ へ至る廊下に、冷たいものが(^^; ぽたぽた・・・。
(ぬれたらはき替える、のが面倒だったのかなあ・・・。
それとも、
もしかしたら、
ぬれている、という皮膚感覚が鈍っていたせいで、
はき替える、ということに気付かなかったのかも(^^; ・・・。)
母が、最初にそれに気付いた日にゃあ、
もう大変!
「たれでらたれでら!」(訳:垂れてる垂れてる!)
と、父を大声で非難し、
「とでもでねども、おらこんたなやれね!」
(訳: とてもじゃないが、私、こんな後始末、できない!)
と、大騒ぎになる。
・・・そりゃ、そうだ。
私だって「うわ~っ、きつっ!」と思うんだから、
認知症の母にとっては、めちゃくちゃキツい。
パニックみたいになるわなあ・・・。
父に、紙パンツを1日に何回か、取り替えるように言っても、
「とりかえでら~!」(訳:とりかえてるよ!)の一点張り。
でも、
脱ぎ捨てられた ‶それ” を見ると、
たっぽたぽ(^^; なんだよなあ~・・・。
いつぞやは、
はき換えた、と言うや否や as soon as (^^; 、
廊下に冷たいものがポタポタ・・・
なんでやねん!と父の下着を確認すると、
ズボン下だけ(紙パンツはいてな~い!!(@_@;) )
ってこともあった。
まあ、
それでも、
お小水だけならまだしもねえ・・・。
あ゛~!!!
これ以上は、言えない。
「うん」と、大変な事象に、私たち家族は直面した。
(あとは、・・・想像に、お任せします・・・)
その都度、
そうじ、せんたく、着替え・・・
手が、久々に、あかぎれになった・・・(^^;
いや、
手は、いい、手は。
クリーム刷り込めばなんとかなる!
しかし、
メンタルが、きつ~い!
・・・ごめんなさい。
こんな話、自宅でずっと介護している方や、
介護ヘルパーさんが聞いたら、
「そんなことぐらいで」って、
叱られてしまうかもしれない。
でもでもでも、
きつかった。
そして、
施設入所を考えるようになるきっかけ の、
ふたつ目については、
・・・次回、お話したいと思う。