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間違えて履いた、左右違う靴下をそのままにしたら気持ちが楽になった話
その日は、たくさんのことを考えていた。あれをやって、これをやって、あ、メールの返信もあるし、その後に…と一瞬で多くのことが頭の中で移り変わっていった。出かける時間になって、まだ引き出しに入れていない洗濯物から靴下を取ろうとした。今日は黄色で元気もらおう!(実際は渋めの山吹色)と、手に取った。そして持ち物を確認して玄関に向かって気づいた。靴を履こうと足元を見たら、左足には紺色の靴下があった。
あれ?とものすごくびっくりして、履きなおさないと…と思って止めた。早く出かけたいというのもあったし面倒に感じたのもあったし、だけど何より「これもいいことにしよう」と自分に許可を出せたのだった。
10分も経ってない、靴下を履いた時のことを思い返すと、黄色の靴下を手にした直後、一瞬全く別の考えが過(よ)ぎったのだった。その後、その前のことなんか全て忘れて「紺色の靴下に入ってるこの模様、やっぱりいいなあ」なんて考えてたことも思い出した。
足首までのジーンズとスニーカーの隙間から少しは見えるけど、「で、それで?」と結論づいた。
以前だったら、「こんなの変」「こんなの見られたら(なんて思われるだろう)」とすぐ履き替えたはず。でも「靴下は左右同じじゃなきゃいけない」という考えも、「変って思われたくない」というのも、どうでもいいやって思うことにした。それに、こんな失敗した自分を責めてただろうなあ。えーと、そもそも靴下間違えただけで失敗?それくらいで世界はひっくり返らない。笑
これでも大丈夫、って決めると楽。これでOKって自分に許可を出すととっても楽。他人がどう思うかって考えを、ひとまず捨てるのもいい。(もちろん、それが大事な場面もあるし、なんでも好き勝手やってわざと誰かを傷つけるのがいいとも思わない)
「こうしなきゃいけない」「こうあるべき」「こうあるべきではない」って考えを一つ一つ剥がしていったら、無理しなくていいんだよなあって思えた。
靴下を間違えて履いたなんて、人生初かもしれない。しかも左右で全く別の色。
洗濯は同じタイミングでしたいよなあ、と次の日も黄色と紺色の靴下を片方ずつ履いた。笑 2回目はハードル低い。割とおしゃれじゃない?なんてことまで思えてきたから、考え方なんて変わってもいいのだ。