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できごとの羅列になってしまうのを防ぐコツ

みなさん、こんにちは!

作文講師のかんのきょうこです。

子どもが作文を書く機会の多くは、行事のあとではないでしょうか。

社会科見学、運動会、音楽発表会など。

こういった行事は、朝から一日がかり。特別な行事について作文を書く場合、出発してから帰ってくるまで、出来事の羅列を書き続けた作文になってしまうことがよくあります。結果、いったいなにを思ったのか、なにが書きたかったのかわからない、という印象の作文になってしまうのです。

「できごとだけだらだら書くだけなんですが、どうしたらよいのでしょう?」

お母様からいただく相談のひとつでもあります。


その対策は、

書きたいことをひとつに絞ること

です。

先日のこと。

小3の男の子が社会科見学に行ったことを作文に書きました。社会科見学では、商店街や埠頭、大きな公園に防災センターなど、いろいろなところに行ったそうです。その中でいちばん楽しかったのは防災センターだったとのこと。

私からのアドバイスは、

「いちばん楽しかった場所に絞って、一点集中で書いてみよう」

です。

この男の子は、

「社会科見学で防災センターに行きました。」

というように、社会科見学=防災センターと書きました。実際には、商店街、埠頭、大きな公園などにも行っているのですが、そこには触れないことで書きたいことを絞りました。

簡単な方法は、

社会科見学に行きました。武蔵小山商店街や品川埠頭、林試の森公園、防災センターなど、いろいろなところに行きました。その中でもいちばんおもしろかったのは防災センターです。

と、いちばん~という言葉を使うこと。

行事などの作文は特に、このように中心を決めて書く習慣をつけるとよいですね。

いちばん楽しかったのは、~~~です
いちばん大変だったのは、~~~です
いちばんうれしかったのは、~~~です
というように、

キーワードは、「いちばん~です」

になります。


時系列で出来事を書いていく子は少なくありません。しっかり記憶していて、すばらしいことです。その記憶をもとに、フォトムービーを作るような気持ちで取り組めるのが作文のよいところ。

たくさん写真を撮ったけど、いちばん使いたいのはどれかな?

そんな視点で記憶を眺めてみると、中心を決めて書くというイメージがわきやすいかと思います。

出来事の羅列になってしまうのを防ぐために、押さえておくとよい方法です。つぎに作文を書くときに、ぜひ使ってみてください。

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