会話のかぎかっこで人柄を表してみよう
低学年では、作文の中に会話のかぎかっこを入れることを勧めています。
また、学年が上がってくると、会話のかぎかっこを書き出しに使う練習が始まります。
私たちは普段、毎日顔を合わせる人とは、会話でコミュニケーションをとります。ですから、日常はかぎかっこだらけ。人間とかぎかっこは深い関係にあるのですね。
さて、そのかぎかっこの話題。
作文の中に登場する人がどんな人柄なのか。
もちろん文章として説明するのがいちばん手っ取り早いのですが、かぎかっこに工夫をすることでも人柄は伝わります。
逆に、こちらのほうがストレートに伝わるかもしれません。
言葉には、その人の意志や感情がダイレクトにのりますものね。
たとえば、おこりんぼのママだったら、
「もうっ、何回言ったらわかるのよ!いいかげんにしなさいっ!」
といつも言っているとか、ね。
また、負けず嫌いな友達だったら、
「悔しい!絶対に勝つまでやってやる!」
なんて言って、勝つまで勝負を続けるかもしれません。
このような、性格がにじみ出ているかぎかっこが入ると、作文がとたんにイキイキと輝いてきます。
また、おもしろいところでは、方言などを積極的に使うのもありです。そうはいっても、東京はじめ、東京近郊の子は方言らしい方言がありませんね。
ですから、たとえば、地方に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんの会話を書くときは、わざわざ標準語に直さずに、方言が入った言葉を使うとよいのです。
以前、北陸に住んでいる生徒さんの通信指導を担当していたことがありました。
この子がとても純朴な子で、かぎかっこはすべて実際に話す方言だらけのセリフを書いてくるのです。
今日どこいくの?だったら、
「今日、どこいぐか?」
というように。
どうですか? とっても味があると思いませんか?
かぎかっこの中は、なるべく、発言した人の言葉そのままに書くのがおすすめ。
ただ、正確に思い出せないこともあると思います。そのときは、思い出せる範囲でかまいません。
正確に思い出さなきゃ。。。と思うと、楽しく気軽に取り組めるかぎかっこが、難しいものになってしまいますからね。
いろいろな人の会話の特徴をつかむのも、なかなかおもしろいですよ。
明日から、観察してみては!!!
というわけで、今回は、会話のかぎかっこで人柄を出してみようというお話でした。