生きている日々の日記

2024/12/6
東京に行っていた間に認知症で施設に入っている92歳の義母を訪ねた。
毎回もう私のことは忘れていて「あなたは誰」って言われる覚悟してるけど、
今回もギリギリ大丈夫だったっぽい。
息子はわかっていたし。
でも来年還暦の私に「まだ子どもはいないんですか?」とか言ってくる。
時空を飛び越えてるから。
今回は「パピーちゃん」の事を話していた。
夫も私も初耳だが、子ども時代に飼っていた犬のことらしかった。

あとすごく興味深かったのは、
暮れには築地に行きましたね、って話したら結構話が弾んで、
宮下さんの鮭の話しになった。
宮下さんは義母や義父の華道茶道のお弟子さんで、
築地の有名な鮭やさんだった。
他の海産物も扱っていたかな、私も一緒に行ったけど忘れてしまった。
お歳暮に宮下さんが送ってくれる塩鮭が甘塩で感動的に美味しくて、
私たち夫婦もあの感動する鮭を食してしまったら今は普通の塩鮭を買う気がしないのだ。
美味なので義母も皆んなに贈るために築地に行って贈っていた。
そうするとカマのところをオマケでくれたのを覚えている。
そんな話が義母と弾んだのが面白かった。
良く覚えていたのである。
美味しいものは人の記憶に残るインパクトがあるものなのだろう。

宮下さんはもうとっくに亡くなってしまい、
私たちもあの美味しい鮭を食べられなくなってしまったが、
食べたいなぁ。

#築地
#鮭
#認知症
#義母

いいなと思ったら応援しよう!