「私の周りにはいい人しかいない」って嘘やん?って思ってたけど。
うまくいってる人がよく言ってるじゃないですか。
「私の周りにはいい人しかいない」
「周りはいい人ばかりで感謝しかない」
って。
それ聞いて、私ひそかに「嘘やん??」って疑ってたんですよ。
だって、生きてれば嫌な人に会うこともあるじゃないですか。
仕方なく嫌な人と付き合うこともあるし、嫌なお客さんと仕事することもある。
山奥で自給自足の暮らしでもしてない限り、嫌な人と出会う確率ってゼロじゃないじゃん、って。
けどですね。こないだふと「あー最近周りにいい人しかいないなー」と思ったんです。仕事関係の人や友だち、日常的に接する人に嫌な人いなくない?って思ってしまったんです。
自分がこんな脳内お花畑みたいなことを思う日がくるなんて、思ってもみませんでしたよ、ええ。
しかし、脳内お花畑になった翌日くらいに、さっそく仕事でめちゃくちゃ失礼な人に出会ったんですよ。
その人の態度に腹が立ってしょうがなくて、
「やっぱり、嫌な人いるじゃん!!」「周りにいい人ばかりなんて嘘じゃん!」と思い直しました。
ただ、その日の夜、Zoomで友達とおしゃべりしてたら、その嫌な人の記憶がいつの間にか消えていたんです。
その時に「あ、もしかして?」と気づきました。
自分の周りに「いい人」の割合が増えると、「嫌な人」の記憶が「いい人」の記憶で上書きされるのでは?
いい人と話す時間やいい人と過ごす時間、いい人について考える時間が増えていくにつれて、嫌な人についての記憶が脳内から追い出されるのでは?
うまくいってる人の周りには、嫌な人が物理的には存在しているけど、
精神的には存在していないのでは?
ごくまれに嫌な人が現れても、次の瞬間にはいい人との記憶で埋め尽くされるから、嫌な人との記憶は残らない。
だからうまくいってる人は「周りにいい人しかいない」って言うんじゃないかって。
その人が見ている世界、感じている世界には、確かに嫌な人がいないんじゃないかって思う今日この頃です。
私の体感では、周りのいい人率が8割超えると
「周りはいい人ばっかりだな〜」発言が飛び出すような気がしています。
さらに、その領域に突入すると、嫌な人の話をネタにして話しているうちに
ネガティブな感情も消化されてスッキリするし、
「こんなに話を聞いてくれるなんて私の周りはやっぱりいい人ばかりだな〜」とさらに前提が強化されるという「周りはいい人だらけ」無限ループに入る模様です。
長年の疑問だった「私の周りにはいい人しかいない」発言はこんな仕組みだったのか〜と私は勝手に納得しておりますが、どうっすかね?
吉澤 香子