プラボウォ新大統領、どんな人?!
10月20日、インドネシア共和国第8代大統領に、プラボウォが正式に就任しました。副大統領は前大統領ジョコウィ(ジョコ・ウィドド)の息子です。この副大統領と、その父であるジョコウィ大統領については、任期の末期にイメージだだ下がり、本当にがっかりしましたし、インドネシア国民だけでなく在住邦人の皆さんにも、怒りの感情をおぼえるという方もいます・・・ジョコウィファミリーの話題になると、ネタにキリがないので(笑)今回の記事では割愛するとします。
プラボウォはエリート家系の生まれです。父親は初代スカルノ政権の時に大臣をつとめていた人物です。しかし60年代、スカルノとの意見反発により政治亡命します。そのためプラボウォは少年期を海外で過ごしています。(マレーシア、シンガポール、タイ、スイス、イギリス)
少年期についてプラボウォの歴史についてのポッドキャストがあります。インドネシア語がわかる方はぜひ聞いてみてください。
なんと、イケメンとしてモテていたというエピソードも!♡
インドネシアに戻り国軍士官学校を出て、軍人になり、のちにスハルト第二代大統領の次女と結婚。自身の父親もエリートですが、結婚を機にスハルトファミリーにも入り、エリート200%に!!これにより軍での影響力が大きくなりました。
その「華麗なる軍人時代」には、義父スハルト政権下で数々のダークなミッションも指揮します。弾圧や暗殺といった、まるで映画の中の事件のような活動を自ら指揮してきたのです。検索するとすぐに出てくると思いますが、1998年のジャカルタでの暴動、あの時にもプラボウォが関わっていたとして、大統領当選後には当時の被害者と親族がデモ活動をしていました・・・
スハルト失脚後軍籍を失い、父親同様プラボウォも国外に亡命。ビジネスを立ち上げ資金を貯め、それを政治資金としてインドネシアに戻った後は政治家デビュー。それ以降は政治家としてのキャリアを積み上げ、副大統領・大統領選に何度か出馬し落選。それまでのハード・強硬なイメージを一転させた戦略で、今年2月の選挙でついに当選。悲願の大統領に。というわけです。
人は変わるか、人は変わらないのか、わかりません。プラボウォという国家リーダーがどのようにこれから(任期の)5年間、インドネシアを導いていくのか、彼を直接選挙で選んだ国民たちも、そして在住の外国人である私たちも、見守っていくことになります。
個人的には私はアンチというほどプラボウォが嫌いでもないですし、ファンというほど好きでもありません。ただ、前任のジョコウィのソフトなイメージと一転、軍人気質が見せようとしなくても出てしまうプラボウォのイメージが、嫌いではありません。笑
プラボウォ内閣の人選や、スタート直後の動きなど、「軍人プラボウォ」がどうしてもチラチラ(いや、ばっちりと)見えています。またプラボウォ内閣についても記事を書きたいと思います。
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