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押ささって、お尻でささやかれた話

数日前、札幌に暮らす友人が朝からメッセージをくれたんですよ。私にお勧めの情報があるとリンクシェアしてくれて。私はそのときキッチンで家事をしていたのですが、大好きな友人が忙しい時間帯にわざわざ愛あるメッセージを送ってくれるなんて、ありがたき幸せ!と手を休めてルンルン気分で返信し、でも家事の途中だったので、すぐに画面を閉じてズボンのポケットにスマホをしまいました。

この日履いていたのはユニクロのレギンスパンツだったので、ポケットは後ろにしかついていないのですが(わかる人にはわかる情報)、今使っているスマホが旧型のiPhone SEなので、サイズ的にすっぽり収まるし、何なら入れていることも忘れるくらいの軽量さでリアルに見失うこともしばしば。

当然このときも、ポケットに入れた途端に意識はそこになく、歩いたり屈んだりしながら掃除を始めようとしていたのですが。突然、背後から声が聞こえる・・・ような気が・・・する? え?

「もしもーし」(小声)

ひゃ!? 思わず背筋が伸びて、のけぞりましたよ。え、この声どこから・・・?

腰に回した指先がスマホの形状をとらえて、もしやとポケットから出してみれば、なんとビデオ通話で先ほどメッセージをくれた友人の顔が表示されているではないですか!

え?えぇ??今これ何が起こってるの?

しばし、アワアワする私。しかもどうやら発信者は私の模様・・・!?

ってことは、私がレギンスのポケットに入れた拍子か、屈んだ拍子か分からないけど、無意識にビデオ通話ボタンを押しちゃって、それを受信した友人は、ポケットの中で私のお尻に向かって訝しげに「もしもーし」とささやいていたってこと?

画面は真っ黒だったにせよ、そのシチュエーションが可笑しすぎて、申し訳なさ過ぎて、ただただひれ伏すばかり(実際は笑い転げてた)。ほんとごめんー!!無意識にも程があるー!!!

友人は通勤途中で電車待ちだったらしいんだけど、だからこそ「もしもーし」は小声だったし、トーンも低めだったから、私の理解もすぐには追いつかなくて、一瞬戦慄が走ったのよね。

笑い転げてる私の顔をいつの間にかスクショしていた、しっかり者の友人は、「思いがけず良い通勤タイムになりました!」「こうしている間に札幌駅!面白い朝!!!!」と意外と楽しんでくれたようで良かったけど、あーホント朝からびっくりした笑

ちなみに、友人とはこんな会話もしていたんだけど

私:ごめんねー!!!ズボンのお尻のポケットに入れたときに押しちゃったんだわ。まさに「おささった!」
友人:まさに、おささったの使い方の模範ですね!お尻で笑笑笑

おささった(押ささった)って意味、分かります?北海道弁なんですけど、「~さる」を動詞につけることで「自分の意志とは関係なく(わざとじゃなく、不可抗力で)~されてしまう」みたいなニュアンスになり、暗に「自分のせいじゃない」という気持ちを添えられる便利表現だと本州出身の私なんかは思っています。←悪意はないです笑

(使用例)
「ご飯が炊かさってなかった」
⇒(炊飯予約したつもりだったけど・・・悪いのは多分炊飯器)
「エレベーターで違う階のボタン押ささった」
⇒(自分が押したかったわけじゃない。ボタンが勝手に!)
「送信ボタンが押ささらない!」
⇒(どこかに入力エラーがあるはずでも気付いていないから、システムのせい)

極めつけ?は「食べらさる」。やめられない、止まらない♪ の懐かしいCMよろしく「食べるのをやめられない(どんどん食べてしまう)のは、おいしい料理があるからだ」みたいなニュアンスになるんですよね。道民の皆さん、合ってますよね・・・?笑

と、少し話題は逸れましたが、そんなこんなで朝から可笑しいことして、1日中思い出し笑いをしていた話でした。
教訓)アプリを切ったかどうかはちゃんと確認しよう。

ではまた!

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