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声のお便り2
皆様お元気ですか?久しぶりの投稿になります。コロナもなかなか治まらず、また精神的にも半ステイホームのような状況で、気がつくとパソコンばかり眺めている自分に嫌気がさしています。 そんなわけで湧き上がる思いをつづった「抵抗」を読んでいます。 抵抗(レジスタンスでもよい) デジタルに脳を荒らされ、すさんだ心はドーパミンを求め続けるようになってしまった がまんできるのは9秒まで その先はぷいと違うものに気が移る この落ち着きのない日々を一生すごすのか? ぞっとする もっと私は若かった、もっと喜び、もっと没頭した なのに今と来たら、せわしなく眼球を動かすのみ ペンフィールドのホムンクルスの図としたら、さぞかし目玉がとびでていることだろう 雨の音、草の匂い、チクチクするセーター、甘いぶどう、書きかけの手紙、行こうかなと思っているだけの図書館、くしゃくしゃの新聞、解けない数独、ホコリをかぶったままのミシン、へこむ床、短いえんぴつ etc… 感じているだろうに脳ではじかれ私の人生はなんて味気ないものになってしまったのだ 自分の足さえも感じない このままでよいの? こんなじゃなかったよね このままでよいはずがない 私の大事な感受性はどこへ行ってしまったのだ いつもお腹をすかせた野良犬のように、ウロウロと身体を使って動いていたはずだ 今は座ったまま脳だけがエサを求める しかもいくらエサを得ても絶対に満足しないというループにはまって 毛穴にしみこまないからだ 脳と身体を切り離された私たちはまるで迷子のよう 迷子が親を探すように、大喜利のように言い切った刺激や文言を求める 世間はこうです あなたはこうです 明日はこうなりますと決めてもらいたがる このままでよいの? よいはずがない 私は変幻自在の心の中に浮かぶ島のようなもの まだ誰も本当の私は知らないよ そうやすやすと見せてたまるか 何重にも積み重なったパイのように複雑なんだ 何もまだ完成していないんだ 常に動いて代わり続けているものをアプリなんかであらわし切れるはずがない 伝えられない部分こそが本当の私 0と1ですべてあらわせていると思うなよ 人間をなめるなよ