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______ prune_
赤ちゃんの頃の思い出がない。生まれた時から物心付くまでの期間なのだけれど、全くもって何も思い出せない。思い出すのは子供の頃以降、3歳ぐらいかかな?
ある日思った。
生まれたばかりの頃赤ちゃんは何も知らない真っ白で生まれてくるから何も思い出がないのでは?物を覚えるのに最低3年ほどかかるんじゃないかと。だからそれ以降の記憶があるのでは?なんて最近感じた。
それを旦那さんに話したら、
「そうだね、きっとあたらしい世界を認識(受け入れる)のにそれくらい時間がかかって、必死なんじゃないかな?」
と笑ってた。それを聞いて、なんとなく空白の期間、まずは自分が生きるためのベースを見つめているのだろうなんて思う。ある日突然生まれた思い出=そこから私が私たるスタート地点な気がした。よって、随分と思い出ができてしまったけれどここは初心に戻ろうと新しいことがちょっとしたくなった。コーヒーキャラウエイの芦川氏が言ったんです
「京子さん、中川ワニ珈琲以外で京子さん単独の場所あるの?おまけみたいなポジションじゃなくて京子さんの場所」
名前を変えてもいいから新しい場所を作ると新しい道が開けるかも?的だった。そこで改めて認識する〝私は中川ワニさんの嫁さんで彼の仕事をサポートしているおまけみたいに見える〟のか…しみじみと。もともと、それをそう思うようになったのは写真家のミナモト氏に出会った頃に
「ワニさんが死んだらこの人人一体何をして生きていくんだろう?って思う」
と私は言葉さされて、驚いた。前者も後者も他意はない。率直な言葉と思うが本当にそう思われてもおかしく無いのかな?と今では思ってます。中川ワニ珈琲を手伝って丁度10年目。節目の年、かけ持ちで頭の中にある空想の扉を開けてみたいと思った。
私の夢はクリエイティビティーに生き抜くこと。そのための住まいはどこか小さな町の古い診療所跡を改装して住居件アトリエにすることから始まっている。実際出来るかどうかではなく、私の心の中にそこはしっかり存在している。
まずは名前、あれこれ悩んだけれど好きな果物の一つからとってprune(プルーン)した。バイオレットなカラーイメージがあって楽しいし、干したそれをヨーグルト漬けにして食べると美味しい!
「はじめの第一歩」アトリエから見える風景をまずはパチリと空想写真。決まりは必ずどこかにアートがあること。
訪れた人が大笑いできるぐらい、明るい場所にしたい。
いったい何をする場所?それは訪れた人と私で決めればいいんです。時間はゆっくり、たっぷりあるのだから。