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親子で作るインターネットルール
はじめに
自治体主催の家庭教育セミナーで
今春お子様が中学校入学される保護者の方を対象に
「親子で作るインターネットルール」をテーマにお話をしています
何年もご縁を頂いておりますが
子供を取り巻くネット環境の変化とともに
初登壇の当初から比べても
お伝えする内容がどんどん変化しています
限られた時間でお伝えできないことの補足として
お読みいただけると幸いです
お子様の中学校生活、そしてお子様保護者の皆さまとも
輝ける日々を送られますよう心から祈念します
家庭でのルールの重要性
インターネット利用のルールやSNSでのマナーなど
インターネット上にも様々な情報があります
とはいえご家庭の事情はそれぞれですよね
我が家では特にここに力を入れていこう
とか
我が家ではこういう注意も必要だよね
とか
スマホNGの時間帯も、ウチはBe Realだけ例外
とか
ご家庭ごとにカスタマイズされたルールを設けることが大切です
それらを親と子供と一緒に作ることで
お互いに当事者意識が生まれます
親子でネット利用ルールを設ける意義
親が一方的に押し付けたルールではなく、
子供と一緒に考えてルールを設けることで
子供の自制心や責任感を育てる
親子の信頼関係を構築する
などのメリットがあります
親子のインターネット利用ルールの例
とはいえ
どんなルールを設けたらいいの?
という方も多いと思います
ここでは親子のインターネット利用ルールの例を20挙げました
それぞれに解説も加えていますので
ルール作成の土台にして頂ければ幸いです
【基本的なルール】
1. 時間を決める
平日は1日〇時間、休日は〇時間までなど
熟や習い事がある日は必然的に時間が少なくなりそう
生活スタイルに応じて細かく設定するのがポイント
2. 利用する場所を決める
食事中や寝室では使用しないなど使える場所や時間帯を決めます
寝室でアラーム代わりに使っている場合は
アラームを目覚まし時計に変えるなどの工夫を
3. 就寝1時間前には使用をやめる
YouTube動画を子守歌にしている人もいるかもしれませんが
せめて画面を見ないで音声だけにする方が良さそう
睡眠の質を守るためにこれはかなり有効です
4. 家族の前で使う
思春期になると敢えて隠れて使いたくなりそうだけど
親が見守りができる環境で使用すればトラブル対応しやすくなります
困った時にいつでもサポートしたい気持ちがあることを
お子さんにしっかり伝えましょう
5. 親の許可を得てアプリをインストールする
アプリケーションなどのデータを自分のスマホに取り込む際
不正なものかどうかの見極めが難しい時があります
判断できない時はアプリ名で検索をしてレビューを調べるのも有効
【安全性に関するルール】
6. 個人情報は絶対公開しない
本名、住所、学校名、連絡先、親の職業などは
たとえ限定公開であっても掲載しない
友達同士であってもそこから外部に流出する可能性はあります
7. 知らない人からのメッセージは無視
芸能人の名前を使ったりお小遣いがもらえるなど
耳障りの良い言葉で誘ってくることがあります
あまりにも頻繁にあるようなら親に相談するよう伝えましょう
8. 怪しいリンクや広告はクリックしない
ウイルス感染や詐欺を防ぐために重要
とはいえ怪しいかどうか判断が付きにくいこともあります
不安な時は専門家に相談を
9. フィルタリング設定をオンにする
不適切なサイトへのアクセスを防ぐために有効ですが
過信は禁物です
10. 困ったときはすぐに親に相談する
トラブルがあると怒られるかも?という心理が働き
親に隠してしまいがち
普段から困りごとを共有できる関係性づくりが必要
相談してきたら「話してくれてありがとう」と伝え
一緒に取り組む姿勢を表してください
【SNSやオンラインでの利用ルール】
11. SNSの投稿内容は親と相談
大人だってSNSでのトラブルはつきものです
SNS利用はリアルでのコミュニケーション経験を
積んでからでよいのかも・・・って感じています
またいわゆる「闇バイト」の温床になっている現状も見過ごせません
とはいえ友達がやってるから…とか
推しの投稿を見たい…とか
色々な事情があると思うので
必要に応じてその都度話し合うことが大切です
各SNSサービスには年齢制限が設けられていますが
本人確認の基準が甘く、年齢を偽って登録できてしまう現状もあります
オーストラリアでは今年末
SNS使用の年齢制限を厳しく設けるようですが
現在のところ日本では法律での使用規制はありません
12. 他人を傷つけるような発言はしない
顔が見えないインターネットの世界でも
(だからこそ)相手を尊重することが大切
送信ボタンを押す前に
「相手はどう感じるかな」
と考えてみることが大切です
13. 友だちリストは知っている人に限定
知らない人とつながらない
距離を置いてやり取りしているつもりでも
いつの間にか個人情報を聞き出されるケースもあります
14. 顔写真や家の周辺がわかる画像は投稿しない
プライバシーを守るためには
何を見せて何を見せないかをしっかり確認
15. コメントやチャットは丁寧な言葉を使う
顔が見えない相手だからこそいつも以上に
相手を思いやる気持ちが大切です
インターネット上のマナーを守りましょう
【健康的な使い方のルール】
16. 勉強や家の手伝いを優先
スマホはやるべきことを終えてから使いましょう
もちろん大人も!
17. 長時間使ったら休憩を入れる
画面を見続ける時間を減らして健康を守りましょう
18. 歩きスマホ、ながらスマホをしない
安全を守るためにはマスト!
歩きながら地図アプリを見るときも
安全な場所に立ち止まってから
19. 動画やゲームは決まった時間のみ
スマホは時間泥棒ともいわれています
ダラダラと使うのではなくメリハリをつけましょう
20. 家族全員がスマホを使わない時間を設定し
会話や一緒の活動を楽しむ
デジタルデトックスデーを設けるのもおススメ
今しかできない家族での体験を大切にしてください
ルール作成で大切なこと
インターネット利用ルールを作るうえで大切なことを挙げます
一方的な押し付けにしないこと
一緒に考えようって声掛けをしても
なかなか子どもの意識がこちらに向かなかったり
お互いの時間が取れなかったり
タイミングが難しいこともあると思います
だからと言って一方的な押し付けは禁物
「お互いにとって大切なことだから一緒に考えよう」
って子供に根気よく呼びかけてみてください
親も一緒にルールを守る
食事中のスマホを子供に禁止しながら
目の前で親が自分のスマホを使っていては説得力がありません
親もインターネットの世界では発展途上
一緒に成長していくつもりで
一緒にルールを守るチャレンジをしてください
とはいえ大切な仕事の連絡など例外がある際は
子供にその旨をしっかり伝えておくことも大切です
ルールが守られない時はお互いの成長のチャンス
ルールが守られないときは
ルール再構築のチャンスです
「なんで〇〇できなかったの?」
と一方的に叱るのではなく
「どうしたら〇〇できると思う?」
と声をかけてみてください
ルールが守られない時こそ
「それならどうしたらいいだろう」と
一緒に考えるチャンスです
親も発展途上
繰り返しになりますが
親もまたインターネットの世界では発展途上です
変化の激しい現代
一緒に学んで一緒に成長していく姿勢が大切
何かトラブルがあったときこそ
親子のチーム力を強化する最高のチャンスです
親子で学んで親子で成長!
子供が巣立っていくのはあっという間です
かけがえのない親子の日々を存分に楽しんでください
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