カルペディエム 本

本を読むことについて その6
 一つのことをそれだけに集中して行うということが苦手である。
いくつでも同時にやれることがあるならやりたい。
料理をしながら、タブレットでテレビ番組を見る。ソファに座ってテレビを見る時は、洗濯物をたたみながら。書類を書くなどの事務仕事の時は音楽を聞きながら。
自分の時間を一つのことに使うだけということが、もったいないとどうしても思ってしまうのだ。
読書はどうか。月にだいたい10冊ぐらい読むのだけれど、家事をする、介護もする、仕事もしている。いつ読んでいるのかと聞かれることがある。
読書の時間を家にいる時に持つことはあまりない。
部屋の隅に埃があるよ、郵便物の整理はしてる?こんなにゆったりしていていいの?この間にやらないといけないことがもっとあるんじゃないの?と、心の声がうるさすぎるからだ。
だから、前に書いたように、待ち時間に読む、出かける際の電車の中で読む、この時は他にすることができないので、集中して読めるのだ。


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