旅のスタイルは国民性をも反映する。
急に暖かくなりこちら京都では桜が一斉に綻び始めました。個人的には京都の桜はお金を払わないと見られない桜が多いので、街中の民家や河川敷、大きな公園が都会の真ん中にある東京の方が綺麗というか日本人の生活に密着した、昔ながらの生活の中にある桜が楽しめるのにな、と毎年思っています。
さて、ここ1、2ヶ月であっという間にインバウンドが復活したかのような賑わいを見せている京都ですが、当方はまだ中国からのお客様が少ないため以前のような忙しなさは感じていません。コロナ以前は中国からのお客様は一日滞在が多かったので夜来られたと思ったら数時間後には出発する等とにかく忙しなかったです。その数時間の滞在中にも家の中を満喫しようとされるのか、まぁチェックアウト時にはとんんでもないことになるなんていうことも。ほんの数時間の滞在で自分に与えられたものを楽しみ尽くすあのパワーは感心するばかりです。心の底から旅を楽しむ姿勢はお手本にしたいところです。
それに引き換えヨーロッパやアメリカ等のお客様は割と滞在期間を長く取られる方が多いです。こちらはこちらで長期間滞在中本当に家にいるのかしら?というくらい静かに過ごされるかたが多いので別の心配をしてしまいます。チェックアウト時にお伺いすると、割とお年を召した方々は毎日出掛けるのではなく、1日出掛けたら次の日は家でゆっくりしていた等、マイペースに過ごされるようです。若い方は毎日出かけても早めに帰宅して家での時間もしっかり取っているようです。みなさん訪れた国の生活を体験して溶け込むように過ごしたい方が多いようです。
アジア、ヨーロッパ、オセアニアで分けても割とはっきり旅行スタイルの違いがわかるのですが、これを細かく国別で分けて考えるとはっきり国民性が出ているなと最近感じています。良い面も悪い面も。もちろんどの国がいいとか悪いとかはありませんが、おもてなしする方の好き嫌いは出てきちゃうというのが本音です。
これは当方がいつでもチェックインができるホテルと違い事前に割と密にお客様と連絡をとるスタイルの宿だからこそなのでしょう。
現在繁忙期真っ只中。どのお客様にも無事に到着して、安全に何事もなく過ごして出発していただきたいと毎日思っている今日この頃です。
御宿つむぎのInstagramにはたまにお客様も登場します。