観光地に暮らして生かされている人の話#4
日本人観光客が9.11を境に減少し、その代わりに急増した中国人観光客。数字だけ見れば、あまり影響はなかったのでは?という話ですが、意外にそうではなかった話。
具体的にどこの話か?というのは察しの言い方ならお分かりかなと思いますが、「ハワイ」のお話です。
#3までのお話を読んでいただけたならお分かりかと思いますが、この中国人観光客の観光行動パターン、日本人が初めてハワイに行き出した頃と同じですね。今はまた少し違ってきているかもしれませんが。
さて、行動パターンだけを注目してみるとどこの国の観光客とも変わらない行動のような気がしますが、なぜハワイ経済は落ち込んだのか?
素人ですのでとってもざっくりな理解ですが、まず州法人所得税が低い事。(消費税は全米の中でも高い部類のようです)また、ホテルの殆どは外資系企業なので、その面でも節税ができるという事。なので、外資系企業は本社のある国等で税金を納めるので、ハワイ州で税金を納める必要がないとのこと。
それでも中国人観光客が満遍なくお金を落としていってくれればそこまで経済は落ち込まなかったはずなのですが、この税金の仕組み、また中国人が特定の場所でしかお金を使わなかったことは原因の一つではありました。
では、その他の点ではどうだったのでしょうか。まず日本人にとって変わった中国人観光客はまるで日本人が初めてハワイに足を運び出した頃と同じでツアーで来るのが主でした。なので滞在日数も、お金を使う場所にいる時間も短かった。←書いているうちにこれが大きな理由な気がしてきた。。。
ツアーで宿泊も食事も付いていて、買い物は同胞のお店。となると流石に数としては日本人観光客と同じくらいでも、観光する質というかタイプが違うととって変わったというわけにはいきませんよね。その時にはすでに日本人はツアーでハワイに行くことはなく、(あったとしてもほぼ全日自由プラン)好きなところで食事をし買い物をしていますから。
9.11ショックも落ち着き日本人がまたハワイへ出かけようと考え出した頃、ハワイは中国人にとっても大人気の観光地となり、行きたくてもホテルが取れないなどの理由で行きづらくなってしまったのも経済の落ち込みを長引かせた一因だと考えます。
さて、ハワイはこのように大きな出来事があった後経済が落ち込みましたが、(私個人としては友人達から話を聞く限り今も少し影響が出ていると考えています。)これからの京都はどうなるでしょう。
今もなお新型コロナウィルスの影響は大きく、観光業は大打撃を受け続けています。これからどのように回復に向かうのか。どうなるのか日々考え続けるのみです。
拙い文章を読んでくだりありがとうございます。細々と描き続けられたらいいなと思っています。