水めぐる羽衣町も竹の春 海津篤子

「椋」2021年12月号より。

〈羽衣町〉という具体的な掲示が句に説得力を持たせている。人々の生活に葉脈のように巡っている〈水〉。

水も人も交通もお金も巡り巡って町が成り立っている。その葉脈の上にある季節だと思うと、町のすべてがいとおしくなる。

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