気難しい人もメロメロ、「設立趣意書」のパワー
題名は違いますが、今回はじつは
の続きです。
今回は、ちょっと気難しい人に理事になってもらいたいケースについて。
セカンドベストの理事選び
最初に強調しておきますが、理事の選び方は、理想をいえば
気心が知れている
協会の考え方に深く賛同してくれる
この2条件を満たす人がベストです。
できるだけこうした人を選ぶことを優先してください。
でも、そういう人がいればよしですが、いないこともある。
いない場合は、また違った探し方をすることになります。
1つのパターンとして
「その分野で名のある人を選ぶ」
という考え方があります。
その分野で名のある人、つまり「その分野の重要人物」に理事になってもらえると、作った協会に箔がつくかもしれませんね。
あくまでも次善(セカンドベスト)ですが。
そこにある危機
「その分野で名のある人」
「その分野の重要人物」
の中には、人柄が穏やかで優しい人もいれば、気難しい人もいます。
気難しい人のところに理事の相談に行くには、少々勇気が必要です。
菓子折りを持っていくほうがよいかもしれませんし、協会の説明をするにも言葉遣いに注意する必要があるでしょう。
緊張します。
なかでも、
「どのタイミングで相談にいくか」
はけっこう悩むところです。
タイミングがあまり早すぎて何も決まっていないうちに行っても、
「で、私は理事として何をしたらよいのですか?」
と質問されます。
その時点では「何をしてほしいかがまだ明確でない」ことが多いため、質問にきちんと答えることができません。
たぶん頭が真っ白になります。
結局
「もっとよく考えてから来てください」
なんて叱られるのがオチ。
かと言っていろいろ決まってから行くと、
「自分には事前に相談がなかった」
と不機嫌にヘソを曲げられることがわりとよくあります。
2000円の菓子折りが意味なくなる、危機的な状況です。
助けて!設立趣意書
そこで、設立趣意書の出番となります。
気難しい人のところに相談にいくのは、
「設立趣意書の原案ができたタイミング」
を目安と考えるとよいでしょう。
設立趣意書とは、協会を立ち上げる決心をしたら最初に作るものの1つであり、
なぜ協会を作りたいのか
協会を作って何をしたいのか
などを記載した説明書です。
設立趣意書はパンフレットではありません。
協会を作るあなたの熱い意気込みを、あるていど冷静に書いたものだと思ってください。
この設立趣意書を持っていって説明するのです。
そうすれば、
「もっとよく考えてから来てください」
と言われることはありませんし、
「自分には事前に相談がなかった」
と返されることもありません。
それどころか、設立趣意書がうまく書けていれば
「ぜひ応援させてください」
という前のめりな言葉さえ、もらえるようになります。