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協会と売れっ子ホスト、なぜ似ている?

「ホストに学ぶ〇〇」
「銀座ママに学ぶ〇〇」
的な話は、巷によく転がっていますね。
まあでも、たしかに学べることは多いので、ここでも1つ、聞いた話を紹介します。

「顧客」と「会員」は違います。
「顧客」は「もてなす対象」ですが、「会員」はそうではありません。
顧客が求めているのは「サービス」ですが、会員が求めているのは「仲間扱い」です。
このことはこれまでもしばしば書いているので、耳にタコができたかもしれませんが、重要なことなので繰り返し書いています。

これについて最近、ちょっと参考になる話を聞きました。
ホストクラブの売れっ子ホストの話です。

あるところに、なかなか売れずに悪戦苦闘しているホスト氏がいました。

ホスト氏はこれまで、客にやさしく対応することを優先してきました。
客のわがままを受け入れ、気持ちを先回りしてなんでもやってあげました。
言いなりでした。

しかし、それが裏目に出ていました。
相手からすると
「都合のよい人」
「言うことを何でも聞く人」
になっていました。
つまらない人になっていたのでしょう。

あるときホスト氏は、
「言うことを聞くのをやめる」
と決心しました。
言いなりになるのをやめると、売上はどんどん上がっていきました。

ホスト氏がしたことは、逆に、客に「指示」することでした。
もちろん「指示」といっても、威張って「あれしろ」「これしろ」と言うのではありません。
小さなことを指示します。

例えば、
「そのフルーツ切ってくれる?」
「そのへんにペン落としたんだけど、探してくれる?」
といったこと。

ホスト氏は指示し、客は従います。
それも喜々として従います。

「小さな指示」を言えるようになってから、ホスト氏の人気はハネ上がりました。

話をホストから協会に戻すと、「会員」は、顧客扱いしてほしいとは思っていません。
「手伝いたい」と思っています。

招かれた家でただ座って料理がくるのを待っていたいとは思っていません。
「あなたはゲストなんだから、何もしなくていいのよ。いいから座ってて」
とは、言われたくありません。

「あれを頼む」
「これを手伝って」
と言われたいのです。





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