1時間しかない勉強時間
こんにちは。虚海と申します。前回は連れが弱い理由ということで、社会人には時間が無いということを挙げさせていただきました。たぶんこれは真実だと思うのですが、じゃあ一般的な社会人の皆様はどんなもんなのかなと思いまして、ツイッターでアンケートを取らせていただきました。
有効投票数96件。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました! さて、結果の方なのですが…
うーん、30分以下、1時間程度の皆様がそれぞれ40%程度いらっしゃるんですね。いや、わかります。社会人忙しいですもん。ホワイトにお勤めの方はわかりませんけど、うちはやっぱり、どう頑張っても1日1時間半程度が取れる勉強時間の限界ですものねえ。
そこで今回は、「限られた勉強時間で少しでも強くなる時間の使い方」について考えてみたいと思います。これはもちろん答えなわけではなく、試行錯誤しながら少しずついいものにしていかなければならないと思っていますので、現在はこう考えている…ということを書いていきます。
絶対に必須な勉強:対局と振り返り
どんなに時間が無くても毎日最優先でしなければいけないのが、「対局と振り返り」だと考えます。理由は、対局しない日を作ってしまうと休み明けの感覚になってしまうことと、対局が最高の勉強だと考えるからです。
まずは「休み明けの感覚」から。対局は1日怠ると感覚が鈍ります。少なくとも我が家の2人は両方ともそうなります。具体的には、読みが浅くなり、相手の応手を読まずに反射的に指す悪癖が顔を出すようになります。
さらに、普段は見える手が見えなくなることも多くあります。戦時中の海軍の零戦パイロットは1日訓練を怠ると感覚が変わるそうです。さすがにここまでは大げさでも、常にいつも同じ感覚で対局できたほうが有利です。
こういう「休み明けの感覚」に陥らないために、最低でも1日1局は対局しておくことが必要なのかなと考えています。
また、対局はやはり最高の勉強だと思っています。棋書で勉強していることはあくまでも「知識」です。一般的に「インプットとアウトプットは3:7くらいにするとよい」と言われます。身につけた「知識」を「生きた力」にするためにも、アウトプットは絶対に必要です。そのアウトプットの機会が対局というわけですよね。
だいたい、定跡を勉強したところで定跡通りにはならないですし、手筋を知っていても使えるタイミングで使えることに気づかなければなりません。終盤では誰も詰みがあるなんて教えてくれませんし、形勢判断もなかなか本では学ぶことができません。実戦からしか学べないことはいっぱいあります。
そして、対局をより意味のあるものにするために、振り返りは必須です。ソフトにかければすぐに解析できます。一手ずつ解析すれば一番いいのですが、時間的にそれは難しいと思います。なので、評価値が急変している部分を中心に、どの手が悪手だったのか、どうすればよかったのかをチェックすればいいのかなと思っています。また終盤で詰みがあったのに見逃した場合も評価値を見ればすぐにわかるので、そういう部分はしっかり見直します。
できたらぜひやりたい勉強:詰将棋
時間があったらぜひやりたいのが詰将棋です。以前も書いたので詳細は省きますが、詰将棋は数手先を読む力と読む持久力を鍛える、いわば将棋の基礎体力を鍛えるものだと思います。毎日欠かさず適切な負荷をかけて、しっかり「読む力」を鍛え上げ続けたいと思います。これもほぼ毎日必須です。
時間があったらやりたい勉強①:手筋・次の1手
ここからは必ずしも毎日しなくてもいいかなと思います。余裕があったらやりたい勉強という感じですね。手筋問題や次の1手問題は、実戦形式でどんな時にどんな手筋を使えるかが手軽に身につく、効果的な勉強法だと思っています。読みの力も付きますし、知らないと絶対にできないような筋もありますしね。ただ、時間がなければできなくても仕方ないかな。一応対局と振り返りで身につくことだとも思いますし… ただ、初心者の方であれば、駒別の手筋はなるべく早く覚えたほうがいいと思います。
時間があったらやりたい勉強②:必至問題
必至問題も可能であればぜひ。必至もコツをつかめないとできない分野ですし、読みの力も鍛えられます。けっこう初心者には難しい分野でもありますので、3級くらいまでは詰将棋と手筋に時間をかけたほうがいいいかも。
暇な時にまとめて:定跡
毎日の勉強に定跡を入れる余裕は無いかなと思います。お休みにまとめて一気に勉強してしまうのがいいと思います。一度勉強して身につければ、当分勉強しなくてもいい分野なので、集中して頑張りましょう!
やり方がわからん(笑):棋譜並べ・動画
棋譜並べも効果的な勉強って言いますよね。私が尊敬するユーチューバーさんも棋譜並べを強烈に推奨していますし。でも、私はやり方がよくわかっていないのです… なので私はしませんけど、効果を感じている方はぜひ。
動画視聴で勉強される方もいらっしゃるかと思います。でも、私は動画を見ていても、「ほえー、すごいなあ!」と思うだけで、全然真似できる感じがしないんですよね。感心して見てるだけで覚えられないですし… 趣味で時間のある時に見る程度になっています。
まとめ
ということで、1時間でできる勉強について考えてみました。個人的には、こんな感じで毎日勉強をしていきたいと思っています。
朝(出社前の30分が限界)
・詰将棋:20分
・必至問題:5分
・次の1手:5分
夜
・対局:20分
・振り返り:10分
やっぱりできることは限られます。ただし、時間に余裕がある日もありますので、そういう日には詰めチャレとか囲い崩しとか、普段できないこともやりたいですね。時間が無くてできないことは仕方ないので、優先順位を決めて頑張っていきたいと思います。
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