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潜在意識

この画像を見て何を感じますか?
暖かい、優しい、甘い、春と大抵の方は感じられていると思います。
このように意識しないで感じられる感覚は、ほぼ同じだと思います。

時々、体調が悪い人がいつもと違う色や飾りを選ばれることがあります。
そんな時、思わず「体調悪いの?」と聞くと
「えっ! なんでわかるの?」と言われる事が多いです。

このように、潜在的に感じる「潜在意識」をくすぐることが、グラフィックデザイナーの役割だと私は思います。

ターゲットの好みを把握して、購買へと結びつけられるよう「色」や「キャッチコピー」・「イメージ写真」「フォント」などで誘導し効果的な広告を制作します。(ここで言う色等はご自分の好みではなく、ターゲットが求めるものである事を忘れないでもらいたいです。)

最近、心のカウンセラーの広告をみて愕然としました。本来なら心が穏やかになるような色合いやイメージ写真などを使い、「安らぎのある生活に戻れる」と思わせなければならないのですが、もっとどん底に落ちそうな「太くて黒いゴシック体」を使った病が重症化しそうなイメージの広告でした。

もう一度、ご自分で売る側ではなく「求める側」になって、制作してもらいたいと思いました。

人間の脳も「コンピュータ」と同様、必要(好き)な物と不要(嫌い)な物を瞬時に振り分けて、必要な情報は「記憶」として残しております。

私は、昔から大切な点だと思っていた事が
ようやく最近「消費者の立場に立って」と叫ばれております。
広告制作されたい方は、「消費者の立場に立って」の本来の意味を十分考えて制作や発注にあたっていただきたいと思っております。

ターゲットに届かない広告は「広告」では無いと思います。

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