11.8
自分がどういう人間かっていうのは、人と比べないと分からない。これ、なんかどこかの哲学者か、作家か、とにかく偉い人が言っていた気がするけど、わたしも本当にその通りだと思う。自分の性格も思考も、まわりにこんなに人がいるからわかることで、世界にわたしが1人だったら、一生わかることはなかった。
ちょうど、アニメとマンガで描かれたエヴァのサードインパクトのように、わたしがあなたで、あなたはわたしで、全部が一つになって、つながって仕舞えば、もう何も分からない。よね。
人と比べてやっと、わたしはわたしを知ることができて、劣等感や優越感もいろいろ面倒くさいものはついてくるけど、それは知るということの代償なんだと思うし、不可抗力なものだと思うし、人間なんだなと思うので仕方ない。
でも、幸せだけ、人と比べてはいけない。
自分の幸せは自分で決めるもので、他人が感じる幸せはわたしの幸せとイコールじゃない。こんなに人と比べて自分のことを知ってきたのに、一番大事な幸せは、絶対に比べちゃいけないんだー
それって、ほんとうに難しいなあ。そんな難しいこと、みんなできるの?すごいな。すごい。
幸せって上機嫌のことなのかな?と不意に思って、なんだかよく分からなくなってしまった。
友達が落ち込んでいたら、できる限りのことをしたいと思う。励まして、笑わせようと努力して、美味しいものを食べにいって、思いっきり遊んだり、一緒にお酒を飲んだり。でもそれって、友達を上機嫌にさせることはできるけど、幸せではない?わたしは友達を幸せにしたいのだけど、それはどうすれば良いの?
人は人を幸せにすることはできないのかな。自分が人を幸せにしたいって思うのって、実はものすごく傲慢な考えなのかな。そういうものなのかな。こういう風に思うのって冷たいのかな。
わかんないな、わかんない。