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「経済活動」の倫理とはなにか――【用語集】『〈自己完結社会〉の成立』


「経済活動」の倫理 【けいざいかつどうのりんり】

 「「経済活動の倫理」とは、〈ユーザー〉となった人間が、個々の〈ユーザー〉としてではなく、〈社会的装置〉を媒介とした「経済活動」や消費の文脈において接する際に働く社会的規範のことを指している。」

上巻 181

 「〈生〉の三契機」としての〈生存〉を実現する現代的な様式である「経済活動」を実践する際に現れる倫理ことで、具体的には「財やサービスを生みだす側」と「財やサービスを消費する側」という画一化された振る舞いを通じてスムーズな相互作用を実現する様式のこと。

 それは「〈関係性〉の分析」(第三のアプローチ)からは、「〈我‐汝〉の構造」の介在をほとんど許さないほどに強力働くひとつの〈間柄〉が機能していると解釈される。

上柿崇英『〈自己完結社会〉の成立――環境哲学と現代人間学のための思想的試み(上巻/下巻)』(農林統計出版、2021年)

 このページでは、筆者が2021年に刊行した『〈自己完結社会〉の成立――環境哲学と現代人間学のための思想的試み(上巻/下巻)』(農林統計出版)に登場する用語(キーワード)についての概略、および他の用語との関係について説明したウェブ版の用語集のnote版です。

 (現在リンク先は、すべてウェブ版を借用していますが、徐々にnote版に切り替えていく予定です。

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