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京島鉢日記|30. 咲くやこの花、この話
10:00起床、20度、晴れ。
後悔しないとはどういうことだろう。取材者/鑑賞者としての1年目、出展者/記録者としての2年目に比べると、今年は関わり方がだいぶ幅広くなった。計5回のワークショップやイベント出展、EXPOや関連イベントのためのノベルティ制作、お客さんとの対話etc、活動量が増えたのは間違いなく、僕自身が顔を出せる場は減ったかも知れないが、僕や凸工所が関連したアイテムが人の目に触れた回数は圧倒的に増えたのではないだろうか。
その一方で、メインとなる鉢日記の更新がオンタイムでできなかったことに後悔が残る。何が何でもその日中に日記をアップしていた昨年に比べると、自分のガッツが落ちてしまったのかと反省もするのだが、文章のみならず3Dモデリングと造形という作業が増えた一方で、仕事や私生活など可処分時間は圧縮されているため、当然の帰結と言えばそうでもある。じゃあどうすればよかったのか? マジで頑張る、という選択肢は勿論なのだが、それ以外に何ができたかと言えば、もはや年間を通じたスケジュールを調整して10月にゆとりを持たせるぐらいかも知れない。
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10月は凸工所として立体造形やシルクスクリーン、看板制作などを受託したり、ワークショップで手を動かしたりと、文章を書く以外の仕事がたくさんあった。イベントごとに合わせて作るものが増えるのは最高なので、次回はものに全力シフトで良いのかも知れないな。鉢を曲がりなりに30個も制作して、3Dモデリングとプリントの勘所は思い出せたので、こちらも忘れないうちに、年内には一つか二つ商品としてリリースできればと思う。
本日の鉢「話の花を咲かせよう」
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EXPO最終日ということもあり、ほとんどひっきりなしにお客さんが訪れた。これまでの植木鉢や壁採集の結果、展示を見れた/見れないの話、京島が初めましての人たちも。Podcastを収録していた樋口さんのラジオ屋台が格好よく、30日を振り返りながら皆の興味や展示について話に花を咲かせた。マイクに意味を重ねて、この30日を締めくくることとしよう。残った悔いはきっと、次への原動力にさせてもらえば良い。
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このnoteは「すみだ向島EXPO2024」内の企画、京島鉢日記 / Kyojima Pot Diary として 淺野義弘(京島共同凸工所)によって書かれているものです。