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京島鉢日記|8. 後ろ髪引かれロボかぼちゃ
10:40起床、室温21度、晴れている。
10:40起床と書いたが、徹夜明けのラボから戻ってきたのが6時過ぎで、そこからシャワーを浴びて少し寝て起きた時間。行きそびれていた病院に向かうと混雑していたので、その待ち時間の間に自転車を座席としてPCを開いて昨日の日記を書き留める。
営業開始前にラボに到着し、散らかりに散らかった机の上や3Dプリンタまわり、床のゴミやらプラスチックやらを怒涛の片付け。掃除が好きなわけではないが、ここまで片付ける作業だけに専念できるのは結構気持ちがいい。学生時代、春学期と秋学期それぞれの最終発表の後、数日空けて大掃除の日があったのを思い出した。膨らみ切ったエントロピーを回収する必要がある。
今日は13:00-15:00の短縮営業だが、その間にも何人かラボを訪れてくれた。去年の日記や今年の鉢について喋り、僕が今更気づいた花瓶と鉢の違いなどについて嬉々として伝える。あさのさんの発見ですねと言われ、そうなんです!と嬉しく答える。街には真似するだけでも無限の鉢があるのだ。
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本日の鉢「名残惜しきパンプキン」
夕方から渋谷でイベントに出演するため、営業日だが早仕舞いとさせていただく。利用者が毎日めっちゃいるわけではないが、この期間はできるだけ空けておきたいんだよな、とはいえ出稼ぎも必要だしな、と板挟みのような気持ちに。駅まで自転車を走らせる間、商店街出口の原公園でショーのようなハロウィンのようなイベントを見て、あぁそういう時期かと思い出す。
パンプキンの3Dモデル、Thingiverseなどのフリー素材サイトで山ほど見てきたが、自分で作ろうと思ったことはなかったな。立体的な膨らみが繰り返されるので意外と技巧が必要か。みかんの房を並べていくような感覚が面白い。
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渋谷でのイベントはロボットをテーマにしたもので、自分が取材した記事を紹介したり、愉快な工作仲間たちのプレゼンテーションを楽しんだりする。そうなんだよな、京島も渋谷も楽しいんだよな。今年になってメディアや編集部的な動き方が増えてきて、人前で喋るとかもいいよなと思い始める。
夕飯は出たのだが疲労が結構溜まっていて、久々にまいばすけっとで惣菜やつまみなどを買う。家で温めて食べるも、まあこんなもんだよなという味で感動はない。寝る前、出店している一箱本屋で書籍が売れたとの報告があり、嬉しい気分で布団に入る。
このnoteは「すみだ向島EXPO2024」内の企画、京島鉢日記 / Kyojima Pot Diary として 淺野義弘(京島共同凸工所)によって書かれているものです。