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京島鉢日記|16. 折り返しはドーナツと

6:00起床、17度、晴れ。

はちゃめちゃに気持ちがいい秋晴れ。ただでさえお祭りの多い墨田区だが、この日は錦糸町周辺で大きなジャズフェスティバルが催されていたり、近所の洋菓子店で3周年のマルシェが開かれていたり、そもそもEXPOだってやっていたりと行楽シーズンを真正面から受け止めていた。

そんなにたくさんの音楽フェスに行った経験はないが、ステージごとに出演者がいてタイムテーブルが組まれていることは知っている。アレが区内全体、あるいは京島全体で併発していて、良くも悪くも全体を把握しきれないような日々。人間の数は限られているのに、人間が生み出すもの全ては決して受け止めきれないのって、なんだかすごいことだよな。


今日の鉢「ドーナツのトロ部分」

EXPOは日数的にちょうど折り返し。そろそろフィナーレも見えてきたところで、11月頭に別のイベントに誘われている。その名も「どすこいドーナツフェス秋場所@東京おかっぱちゃんハウス」だ。どうだ、何もわからないだろう。

説明するのも野暮だが、どすこいドーナツというものがある。京島ホテルや京島ボウルよろしく、かつてそこにあったとされる文化施設とそのイメージキャラクターだ。中心がなく周辺のグッズやカルチャーだけが造成される、まさにドーナツ的ポップな取り組みなのだが、そこに京島共同凸工所として関われそうな機運なのだ。

ドーナツの立体化を見据えて、最も大変そうなコーティングの部分、チョコやらストロベリーやらがディップされる「トロ」感を出したくて試行錯誤した。滑らかな曲線やサインカーブ、ただの投影では難しいことなど学びが多い。過敏として成立させるため、上下二つに分けてきっちりハマる形状にしたところ、プリンのようなシズル感も生まれてよかった。


3Dプリンターの材料であるフィラメントは、その色や質感も多様である。僕自身それほどこだわりがあるわけではないのだが、なるほど組み合わせてみると不思議な魅力がある。マルチカラーの機種なども増えてきているし、色味という選択肢が加わってくるのも楽しそうだな。現段階ではドーナツではないけれど、ここに輪をかけて加速すれば良いものができそうだ!

このnoteは「すみだ向島EXPO2024」内の企画、京島鉢日記 / Kyojima Pot Diary として 淺野義弘(京島共同凸工所)によって書かれているものです。


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