京島鉢日記|26. 自我はどこまで噛み合うか
10:00起床、16度、小雨。
EXPOがお休みだが月末締切が近い。ダレた身体をえいやと起こし、ノウドで2時間集中。ひとかたの目処がつき、ラボで作業を続けねばと思うがやたらとお腹が空いて仕方がない。忙しいと太るか痩せるか、昨晩そんな話をしたが僕は太る側だ。夜に頑張るから、という理由でコンビニ飯を買ってしまったり、エネルギーが必要なんだと自分を納得させてご飯を食べたり。今日もきっとそうだからと、曳舟の中華名店・フェーフェーで日替わりの油淋鶏定食と転身セットを食べていたら、店のおばちゃんがニンニクの芽の漬物をよそってくれた。この距離感が心地よい。
納品物があらかた完成し、夜はスミファの会合へ。10年ほどの歴史を持つ、墨田区の町工場やギャラリー、大小さまざまな企業がオープンファクトリーやワークショップを実施するイベントだ。僕は凸工所を管理する暇と梅爺の名義で参加し、ラボ開きとワークショップを行う予定。毎回の会合で墨田区の広さ、歴史の厚さを感じるが、活動の自我が京島と本所、すみだ全体というグラデーションも同時に覚える。京島の人ではあるが、すみだの人とまでは言えないような、そういう感覚を抱え、先輩たちに恥じないよう襟を正さねばと思いつつ、そそくさと帰宅し体力を養った。
今日の鉢「回転歯喰式三連鉢」
機械部品を3Dプリンターで作ることは、技術的に不可能ではない。制度はもちろん金型や金属加工に劣るけれど、ちょっとした造形物であればしばらく運用できる。連続した複数の花瓶があって、噛み合って回ったら可愛いなと思い、身長の異なる三連鉢をプロトタイピングした。