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京島鉢日記|28. ようやく取り戻す

8:30起床、18度、雨。

昨日が10月末で木曜日。色々締めまったし、ラボも営業日だしEXPOも残り3日だし、遅れに遅れている制作を進めるしかない。まずはずっと見たかった「午前11時の泥ばばあ」をNANZOで体験。目の前の大きな穴に成人女性が結構な勢いで転がり込んでいくのにはビビった。びちゃびちゃの泥を纏い、京島の土を連れて日光を浴びに外に出る。今日は特別編だったようで、太陽で刊行する作品を作るために青い布の上で当面寝転んでいるようだ。パフォーマンスの終わり方が気になりつつラボへ移動。

凸工所ではこれまでの日記と鉢をずらりと並べ、壁面には先日の壁採集WSの成果物や書籍を掲示。会期終盤ともなるとお客さんも多く、この場所がどういう場所で、そこで僕が何をやり、壁の企画はこうで、などと過密だなあと思いながら説明を行なっていた。

夕方からは知人らもやってきて、凸工所の2階で始まった展示やアーティスト、矢沢永吉の生き様などについて話す。俺はいいけどYAZAWAは何ていうかなって本当のセリフだったのか。作家としてスキルを磨く話を聞きながら、マジで日記を毎日アップできていない自分の情けなさを噛み締める。普通にキャパシティを超えていてダサい。せめてものプライドがあるとすれば、最終日にはどうにか全部を完成させること、ただそれだけである。


本日の鉢「どすこいリングへようこそ」

ラボでこれまでの作品をまとめつつ、次の締め切りに向かった作業が続く。11月3日に開催されるどすこいドーナツのイベントで、3Dモデリング&プリントしたドーナツを展示するのだ。以前の鉢日記で「チョコレートが溶けた部分」を先行して制作したが、結局全身のサイズ感などを確かめているうちにタイムリミットが来てしまった。

しかしまあ、立体化したどすこいくんは結構かわいらしい。太もものむっちり具合や手から先のリアリティなど、気になる点はままあるが、試作品としては申し分ないクオリティだ。いくつか並べて穴に花を通せば、ほらそれはもう立派な鉢だと言わせてほしい。

このnoteは「すみだ向島EXPO2024」内の企画、京島鉢日記 / Kyojima Pot Diary として 淺野義弘(京島共同凸工所)によって書かれているものです。

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