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京島鉢日記|17. シルク、けん玉、踊る鬼
6:30起床、10度(記録ミスっぽい)、晴れ。
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乱れがちだった生活リズムを整えようと意識が働いたのか、やたら早くに目が覚める。休暇続きでスタックしていた仕事をウォーと進め、午後にはラボで関係者チケットをお渡ししたり、鉢の制作などを続けていた。
さて、墨田区は日本におけるけん玉カルチャーの聖地のようになっているらしい。聞くところによれば、日本で世界大会が催されるなら渋谷か墨田かぐらいのレベルで、10月26日(土)にはBattle At The Deltaというイベントも開催される。我が京島共同凸工所もスポンサーの列に並び、微力ながら支援をさせていただいた。僕自身はけん玉との接点が濃くはないのだが、これをきっかけにより知れれば!という意気込みだ。
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スポンサーとしての支援とは別に、当日利用する手ぬぐいに印刷を施すため、シルクスクリーンの版を制作した。機材は前から持っていたものだが、しっかり使ってもらうことはほぼ初めて。柄の細かさやサイズ感など、探り探りなところもあったが、最後の方はメンバー全員の動きが洗練され、グッズ生産工場としての様相を呈していた。
彫師の方にデザインしてもらったというけん玉鬼も、手拭いの端に次々と刷られていく。乾かす場所がないので、ラボの表に置かれた自転車が百鬼夜行のようになっていた。
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今日の鉢「けん玉とハンマーの間」
けん玉カフェとして知られるmuumuucoffeeの前で、以前3Dプリント製のけん玉を見せてもらったことがある。円柱状の削り出し形状は千番が得意とするところだが、3Dプリントでも不可能ではない。球を乗せる窪み部分は印刷が汚くなってしまうので、二つに割って後から貼り付ける形とした。
僕のデザインのせいかもしれないが、けん玉というよりはハンマーっぽい仕上がりに。玉の代わりに、マリーゴールドのような花でも活けてあげれば、かなりかわいい仕上がりになるだろう。
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このnoteは「すみだ向島EXPO2024」内の企画、京島鉢日記 / Kyojima Pot Diary として 淺野義弘(京島共同凸工所)によって書かれているものです。